ドナルド・トランプ氏(78才)が、4年の歳月を経てアメリカ大統領に返り咲いた。1月20日(日本時間21日)には、アメリカ・ワシントンDCの連邦議会議事堂で、トランプ氏の第47代アメリカ大統領就任式が行われ、ファーストレディーに復帰したメラニア夫人(54才)も出席。その洗練されたファッションにも世界中から注目が集まった。
アメリカの新進デザイナーがデザイン
スロベニア出身の元ファッションモデルということもあり、これまでもさまざまなファッションを華麗に着こなし、人々を魅了してきたメラニア夫人。
今回の就任式での彼女のファッションは、紺色のダブルブレストのロングコートから白の襟をのぞかせ、シルクウールペンシルスカート、コートと同色のつばの広いハット、ピンヒールをあわせたコーディネート。
米メディアによると、コートはニューヨークを拠点とするアメリカの新進デザイナー、アダム・リップス氏がデザインしたものだそう。
そして、中でもひときわ人目を引いたのは、米国人の帽子デザイナー、エリック・ジャビッツ氏がデザインしたという、コートの同じ紺地に白いリボンをあしらったつばが広いハットだ。
メラニア夫人の目はハットのつばでほぼ覆い隠されていて、トランプ氏がメラニア夫人にキスをしようとした際も、その長いつばが邪魔をし、メディアやSNSでも話題になっていた。
8年前の就任式はラルフ・ローレン氏がデザイン
トランプ氏が第45代大統領に就任した2017年、8年前の就任式では、メラニア夫人(当時46才)はアメリカファッション界の大御所デザイナー、ラルフ・ローレン氏がデザインしたスカイブルーのカスタムスーツで登壇。
今回の就任式でのファッションは、華やかな色合いと女性らしいスタイルが際立つ前回のコーディネートに比べると、派手さはないものの、よりエレガントで洗練されており、「なぜ8年前より美しいのか」といった声が聞こえるほど、40代の当時よりも美しさを際立させている。
また8年前も今回も、アメリカ人デザイナーたちを指名しているところも注目したい。コートのデザインを手掛けたアダム氏はSNSで、メラニア夫人の装いを「大統領就任式は伝統的に、アメリカの民主主義の素晴らしさ、美しさを明確に示すものです。本日、メラニア・トランプ夫人の衣装を整える栄誉に浴しました」「夫人の衣装は米国最高水準の職人たちによって生み出されたもので、世界にこのような仕上がりを見せられることに大きな誇りを感じます」と発表していたが、まさにメラニア夫人が「アメリカファースト」を掲げるトランプ大領領の意志を、自らのファッションでもメッセージしているとも読み解ける。
ファーストレディーとして、さまざまな場に登壇するメラニア夫人が、今後どんな洗練されたファッションを披露するのか、ファッションを通してどんなメッセージを届けていくのか、期待が高まる。