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女性セブン2024年37号で、同年に還暦を迎えた近藤真彦と、 内閣府特命担当大臣の三原じゅん子の同級生対談を掲載。双方のファンから「初めて知ることがたくさんあった」「二人の対談をもっと読みたい」との声が多数寄せられた。今回は誌面に載せきれなかったエピソードをお伝えしよう。
対談が行われたのは、2024年9月30日。折しも、三原が大臣任命の打診を受けて話題になった日の翌日だった。撮影のセッティングのためにソファーを移動していると、スタッフが女性ばかりだったことを気づかって、近藤が「ぼく、手伝った方がいいかな?」とソファーを持ち上げようとした。「いえいえ、そんなことをしていただくわけには……」とスタッフが恐縮していると、三原が「あそこに男性がいますよ」と部屋の隅にいた体格のよい男性を指さした。すると、その男性はサッと動いてスタッフを黙々と手伝い、用が済むと元の場所に戻っていった。
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この男性こそ、三原の24才年下の最愛の夫・中根雄也さん(36才)だった。中根さんがにこやかに見守る中、対談はスタートした。
二人が会うのは、サーキット会場か自民党の会議室
この日、2か月ぶりに顔を合わせた近藤と三原の最初の会話は、
三原「今度、最新マシン(SF23開発車両『赤寅』)に乗るんでしょ? どう?」
近藤「この前、ちょっとテスト走行したら、ギアもクラッチも特別だったよ」
歌手活動とともにレーシングチームのオーナーとしても活躍している近藤と、自身もレーサーとして活躍し、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟の幹事長を務める三原の車好きは、つとに有名だ。
二人がサーキットで仲良く肩を寄せ合うツーショット写真を三原がインスタグラムに上げ、話題を集めたこともある(2024年3月30日)。人気ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)を意識して、「ムッチ先輩(?)とジュンコちゃん!笑 日本初のフォーミュラE 世界選手権にて! 昭和〜令和でも変わらない関係もあるよね。」というコメントが添えられていた。記者がこの話題を振ると、三原の顔がたちまちほころんだ。
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三原「あれは『フォーミラーE』で、たまたまお会いしたときの写真。私がVIPルームのような部屋にいたら、近藤さんが挨拶に来てくれて」
近藤「そうそう。三原さんとはサーキット会場か、自民党の『モータースポーツ議連』で会うか、最近はどっちかだもんね」
三原「(記者に向かって)モータースポーツを応援する『自由民主党モータースポーツ振興議員連盟』で、私は幹事長をやっているから」
近藤「そのミーティングのときに、毎回、ぼくは自民党本部まで出かけて行くんだけど、そうした場で会うとなんだか照れくさいんだよね。周りは議員の方ばかりでさ。二人で懐かしい話もできないし、こちら(三原の方を指して)にもお立場があるからね。(議員)先生だから」
三原「やめてよ~(照れ笑いしながらうつむく)」
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近藤「ぼくは『先生』って言われるとバカにされているような気がするんだけど、なんかそんな感覚ない? 『先生またまた〜、そんなこと言っちゃって~』とか(笑い)」
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三原「私もバカにされたような気がする! だから絶対、先生なんて呼ばせないもん」
近藤「え? じゃあ周りの人は何て呼ぶの?」
三原「三原議員とか……」
近藤「金八時代のことを思えば、いまは片や議員、片や会長。なんか不思議だよね。それにしても、本物の“先生”になっちゃったんだね~、すごいよ。ぼくはいまJRP(日本レースプロモーション)の会長をさせてもらっているけど、サーキット会場とかで『会長!』って呼ばれると、『お前、オレのことバカにしていんのか!』って言いたくなっちゃう(笑い)。いまだに慣れないんだよね」
三原「私は別にすごくはないけど……でも、芸能界にいた頃より、議員の方が自分に合っている気がする」
──15才のとき、『3年B組金八先生 第1シリーズ』(TBS系で1979年10月から放送)で最初に出会って、その後は違う道を歩んでいるのに、仲のよさがいまだに続いているのは羨ましいですね。
近藤「そお?(と微笑んで)『金八ファミリー』って、特別感あるかもね」
三原「特別。本当に同級生という気がするし、清は幼馴染って感じだし。会えばすぐにあの頃に戻っちゃう」
近藤「金八のときはTBSの大きいスタジオの中に教室があって、自分の持ち物を入れるところが決まっていたし、机の場所も決まっていて、本当の学校にいるみたいだったね」
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─―ということは、生徒役の皆さんが騒いでいたりすると、「お前たち、静かにしろー」とか、武田鉄矢さんから注意されたりしたんですか?
三原 注意するのはADさんだったかな。私たちと年齢が近いお兄ちゃんみたいなスタッフさんがいて。武田先生はよく男子たちと遊んでいたよね」
金八の話になると、自然に「清はね」「麗子だってさあ」とドラマの役名で二人が呼び合う場面もあった。