2024年に三原を襲った“あの事件”の真相は?
対談中、何度も車の話題で盛り上がる二人。三原がレーサー時代の話をしていると、思い出したように近藤が口を開く。
近藤「そういえば、車、盗まれたよね?」
2024年4月に三原の愛車が盗難に遭い、ニュースで報じられたことが近藤はずっと気になっていたという。
近藤「戻ってこなかった?」
三原「うん」
近藤「いやあ~、ショックだね!」
三原「ショックなんてもんじゃないわよ!」
近藤「どうやって盗まれたの?」
三原「家の前の駐車場に置いておいたら、夜に窃盗団が来たの。あっというまに盗んで行って、盗んだ時間はわずか1分だったの」
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近藤「1分⁉︎ ク~ッ」
三原「1分。高い安い関係なく、車好きにとって、車はとても大事なものなのにびっくりしちゃう。こんなことをする人がいるんだって」
近藤「ただの車じゃないもんね。思い出だってあるだろうに」
三原「そう。5年くらい乗ってた『ランクル(ランドクルーザー)』……」
近藤「ランクルかあ~。日本でいちばん盗まれる確率の高い車だよね」
三原「そうなのよ~。だけど、まさか自分のところまで来るとは思わないじゃない?」
近藤「まだ犯人、捕まってないんだよね」
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三原「そう。ゲームボーイっていう特殊な機械があってね。それを持ってドアを触ると車内のコンピューターのデータが書き換えられて、鍵が簡単に開いちゃうんだって」
近藤「えーッ!? それなら逆に、昔の鍵の方がいいじゃんね〜」
三原「そう。データが書き換えられて、そのまま乗って行かれちゃうだから。なんでもそうした犯人はヤード(自動車解体施設)でバラバラにして海外に持っていくんだって」
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近藤「でもさ、あなたの車を盗るっていうのがすごいよね」
三原「レーシングドライバーは車への思いが違うんですよ、普通じゃない。だから、お金の問題じゃない。盗まれた事実がショックなの!」
近藤「そうだよねえ~、つらいな~」
還暦を迎えた今でも、話し始めれば一瞬で15才の頃に戻ってしまう二人の仲が、ちょっと焼けちゃう90分だった。