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《4月までに約6000品目が値上げ》6年で1000万円貯めた時短節約家が決めている「スーパー&コンビニで絶対買わないもの」

買い物カートに手をかける女性
節約家が買うもの、買わないものとは?(写真/Photo AC)
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最近、スーパーのレジで合計金額が“思っていたより高い”と感じることが多くありませんか? 帝国データバンクの発表によると、4月までに値上げが予定されている食品は6121品目。これは昨年の同時期に発表された値上げ予定品目数より約6割も多い品目数。そこで、値上げに負けない家計のお助け術を節約の達人に緊急取材! 物価高時代を生き抜く買い物テクを紹介する。

ドラッグストア全体の食品の売り上げは約3割

食費を少しでも安くするため、スーパーマーケット(以下、スーパー)の価格を比べ、コスパよく買い物をしようとする人は多い。しかし、食品はスーパーでと決めつけず、より安い店を見つけ、1回の買い物の金額を減らすのが重要だ。

「近年、スーパーやコンビニエンスストア(以下、コンビニ)以外でも食品を扱う業態が増えています。中でも、急成長をみせているのがドラッグストアです」 とは、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんだ。

「ドラッグストア全体の食品の売り上げは約3割(※日本チェーンドラッグストア協会の公表データより)で、6割以上の店もあります」(松崎さん・以下同)

ドラッグストアとしても、購入頻度の高い食品を扱うことで客の来店回数が増えれば、より品揃えを充実させられ、好循環を生む。

「食品の価格を安く設定することで客を集め、そのうちの何人かが利益率の高い医薬品も買ってくれれば、店は赤字になりません。店にも消費者にもお得なシステムになっています」

令和の日用品&食品の買い物先“四天王”はこちら

食品を扱う店舗が増加!ウエルシアなどのドラッグストア

ウエルシアの外観
ウエルシア
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牛乳などの日配品に加え、生鮮食品など、扱う食品の種類が拡大中。スーパーより価格も安め。

冷凍野菜が充実&人気!業務スーパーなどの業務用スーパー

業務スーパーの外観
業務スーパー
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大容量の商品が多く、グラム単価で計算すると、スーパーより割安。家族が多いとよりお得に。

驚きの掘り出し物が!ドン・キホーテなどのディスカウントストア

ドン・キホーテの外観
ドン・キホーテ
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大量仕入れや賞味期限間近の商品を低価格で販売。宝探しのように買い物が楽しめる。

不要品の売却金で食品が買える!メルカリなどのフリマサイト

フリマサイトのイメージ
フリマサイトのイメージ
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野菜、米など食品の売買もできるメルカリ。国産、無農薬などの食材が手頃な値段で買える。

値上げの時代を生き抜く買い物術

「割高なコンビニはPB(プライベートブランド)でも論外」という“節約賢者”のひとり、時短節約家のくぅちゃんさんに、リアルな買い物術を教えてもらった。

買い物は週1回、スーパーでまとめ買い

「子供たちが小学生の頃は、1か月の食費を4万5000円でやりくりしていましたが、いまは家族の食べる量が増え、食品の価格も値上がりしているので月平均6万円に。買い物を工夫しながら予算内で収まるようにしています」(くぅちゃんさん・以下同)

買い物は週1回、スーパーでまとめ買いが基本だが、買い忘れや不足があったときは、イオングループの小型食品スーパー『まいばすけっと』を活用している。

「買い物の際、無駄なものは買わない、食品ロスを生まない、を徹底しています。『まいばすけっと』は“第二の冷蔵庫”だと思って、足りない分だけ買いに行く。ポイントがつくよう、もやし1袋でもクレジットカードで買っています」

コンビニは商品が割高なので利用しないが、家族にいい出来事があったときに、ごほうびとしてスイーツだけ買うこともあるという。

「コンビニスイーツはおいしくて、専門店で買うより安いのでおすすめ」

【達人ワザ】実質33%オフで購入できる!「ウエル活」使いこなし術!

イオン系列のドラッグストア『ウエルシア』では、毎月20日にWAON POINTが1・5倍の価格で使える。これを活用する“ウエル活”が超お得だ。

「月1回は実質33%引きで買えるため、20日を狙ってまとめ買いしています。買うものは主に調味料や乾麺、菓子類などです」

たくさんの食品
2万3000円分の食品を1万5000ポイントで購入。8000円引きで買えたことに(写真/くぅちゃん)
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くぅちゃんさんの場合、ほかの買い物で貯めたVポイント(旧Tポイント)を、WAON POINTに交換し、ウエル活に活用しているという。

スーパー&コンビニで絶対買わないものリスト

スーパー&コンビニで買わないものが一目瞭然!

ふるさと納税で計画的に注文。年間の米代を大幅カット。

「約半年分の米は、ふるさと納税の返礼品。子供の長期休暇中は食費がかさみがちなので、その時期に届くよう注文しています」(くぅちゃんさん・以下同)

毎週火曜日は揚げ物の日。油もふるさと納税の返礼品で。

「油も返礼品でまかなうので買いません。揚げ物をするのは面倒ですが、総菜を買うより安上がりなので“毎週火曜は揚げ物の日”と、献立を固定化しています」

ヨーグルト

ヨーグルトメーカーで手作り。市販品より安くておいしい!

「ヨーグルトは毎日食べるので、ヨーグルトメーカー(約5000円)を購入。1Lの牛乳をセットするだけで、簡単に作れておいしい。すでに初期投資の元は取れています」

調味料

ポイ活で貯めたポイントで1か月分をまとめて購入。

「『ウエルシア』のポイントで1か月分をまとめ買い。しょうゆ、料理酒、みりんなどがあれば『○○の素』などの簡便調味料は不要なので買いません」

ジュース、コーヒー類

お菓子&ジュースなどの嗜好品はストックしない。

「コーヒーは、インスタントの粉を買って作った方が安い。子供のお菓子やジュースは、それぞれお小遣いを渡し、その中でやりくりしてもらっています」

魚・刺し身

魚は鮮度が大事!鮮魚専門店で旬の魚を買う

「スーパーで買うこともありますが、鮮魚専門店で買うことが多いです。魚や刺し身に関してはケチるとおいしくないので、値段より味を重視して選びます」

◆教えてくれた人:消費経済ジャーナリスト・松崎のり子さん

貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い癖にあるとの視点で、貯蓄や節約につながる知識や情報を発信している。主な著書に『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)など。

◆教えてくれた人:時短節約家・くぅちゃんさん

高校生・中学生の息子と夫の4人家族。6年で1000万円の貯蓄を達成した節約賢人。「時間の節約は家計の節約に」をモットーに、節約のコツを発信中。著書に『くぅちゃんの食費がみるみる減る献立ルール』(扶桑社)など。

取材・文/鳥居優美

※女性セブン2025年2月6日号

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