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川村壱馬 “零(レイ)”としてソロデビュー「”創造主”みたいに世の中を変えていきたい」

ソロデビューを果たした川村壱馬(撮影/SASU TEI(RETUNE Rep))

THE RAMPAGEの川村壱馬が、アーティスト「零(レイ)」としてソロデビュー。1月30日発売の『女性セブン』では、そんな彼の再出発にかける熱い眼差しを「零(ゼロ)」キョリで撮り下ろし。誌面には紹介しきれなかった未公開インタビューをお届けします。

どうしても妥協したくなかった

――THE RAMPAGEの「川村壱馬」からソロアーティスト「零」へ。意気込みを聞かせてください。

「名前の由来にもつながるんですけど、これまでいろいろな経験を積ませていただいた自分を『1(壱)』と見立てたとき、過去を尊重しながらも全ての出発点となる『0(零)』に立ち返ろうということですね。それと、自分は昔から『0』という数字に“無限の可能性”を感じているんです。“創造主”みたいに、自分の音楽や言葉を通して世の中を変えていけたらと思っています」

1月29日に1st Single「Delete / Enter」をリリースした(撮影/SASU TEI(RETUNE Rep))

──全篇ラップのデビューシングル(両A面)『Delete』は、零として表現したいものが詰まっていると聞きました。作詞作曲も担当されていますが、制作中の苦労は?

「時間がとにかくかかりましたね(苦笑)。デビューの頃からずっとラップをやりたかったし言いたい想いも山盛りあるのに、全然降りてこなくて…。
時期的に東京ドームのライブがあったり、シングルリリースがあったり、エッセイ(※編集部注、フォトエッセイ『PROMISE』)を書いていたりしたのでそれなりに大変だったんですけど、零としてスタートを飾る曲だったのでどうしても妥協したくなくて……。“今日が本当に最後の最後です”っていう限界のところまで締め切りを伸ばしてもらいました」

──作詞の方法は?

「家にこもってやることもあるし、街を歩きながら思いつくこともあります。コンビニで買ったただの黒いノートが作詞用です(笑)。単語を書き出してから単語の響きと音を割り振っていくんです。最後の一文字の母音だけ韻を踏むんじゃなく、押韻をできるだけ多くするとか、聞こえがよく単語に変えるとか…まあ、いろいろやってます(笑)。スマホにメモした場合も、帰宅したらノートに写す。ノートだと全体が見えるのでやりやすいんですよ」

作詞の方法を明かしてくれた川村(撮影/SASU TEI(RETUNE Rep))

ラップにかける思い

──本当にやりたいことがあっても忙しい日常に追われると手がつけられなくて、そのうち諦めてしまうことは珍しくありません。夢に向かって頑張り続けられたモチベーションはなんだったんですか?

「悪いことばかりじゃないのをわかったうえで言わせてもらうと…いまの世の中に疑問がありすぎるから、ですかね。
大人の話を聞いていても、SNSに取り憑かれた人を見ていても、金とか権力とか欲とか…ネガティブなものにまみれた人たちが簡単に人を攻撃するようになっているじゃないですか。
そんな脅威にさらされる世の中であってほしくないし、自分と自分の大事な人たちが生きる未来がよくなってほしいから、ラップで自分の気持ちを表現したいという炎が消えなかったんだと思います」

迷いのないまっすぐな思いを語る(撮影/SASU TEI(RETUNE Rep))

──ではもう1曲の『Enter』についてはどうでしょう? 放送中のTVアニメ『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』の主題歌ということで、作詞で気をつけたところは?

「むしろ、こっちの方がポンポンとインスピレーションが沸いてきました。アニメの世界観に自分が遊びに行った感覚で、原作で使われている単語は表記もそのまま作詞させていただいたりもして。原作者の右薙光介先生もめっちゃ喜んでくれましたね(笑)」

──もともとアニメやゲームなど、他のエンタメコンテンツにすごくリスペクトを持たれていますよね。

「そうですね。自分はアニメやゲーム、小説、漫画とかから影響を受けているし、ラッパーが何からインスピレーションを感じるかは自由だと思う。伝えたいことだけははっきりしているので、これからも楽しみにしていてください!」

熱き心の炎を燃やし続ける川村(撮影/SASU TEI(RETUNE Rep))

撮影/SASU TEI(RETUNE Rep) ヘア&メイク/oya スタイリング/吉田ケイスケ 取材・文/辻本幸路 衣装協力/GALAABEND(3RD[i]VISIONPR)

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