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《マネーの2択》お得なのはどっち?「新NISAかiDeCoか」「不要品を売るなら業者かメルカリか」「預金するならメガバンクか信金か」

通帳を見つめる女性
預金するならメガバンクか信金か?(写真/PIXTA)
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お金は「貯めるか」「使うか」だけではない。「無駄遣いするか」「賢く使うか」にも分けられる。日々の生活のなかで直面する、いくつもの“分かれ道”。せっかく使うなら、“得して使える”道を選ぼう。

不要な物を売るなら「業者」か「メルカリ」か

終活を始め、要らない物を手放す段階に入っている人もいるだろう。ただ捨てるのではなく、少しでもお金になった方がいいと考えるのは当然だが、どこに売るのがいいか。

ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんは「ある程度、高値で買ってもらうならメルカリなどフリマサイトを活用すべきですが、手間をかけたくないなら業者に一括で渡した方がいい」という。

節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは、ブランド品を現金化するなら業者を頼った方が安心かもしれないという。

「高額商品をメルカリなどに出品するとトラブルになることもあります。鑑定サービスを利用するか、きちんと鑑定してくれる専門業者に買い取ってもらった方が現金化も早くておすすめです」(丸山さん・以下同)

ブランドバッグのイメージ
高級バックなどのブランド品は専門業者に買い取ってもらった方が現金化も早くておすすめ(Ph/Photo AC)
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預金するなら「メガバンク」か「信金」か

将来を考えて、お金を貯める場合も預け先をどこにするかで差が出る。空前の低金利が長く続いてきたなかで“メガバンクは不利”かといえばそうでもない。

「全国どこにでもある安心感とアプリ利用で手数料が安くなり、官公庁への支払いなどを考えるとメガバンクの安定感は大きいです。金利を優先するなら地元密着型の信金や、ネット専業銀行をおすすめします」

運用するなら「新NISA」か「iDeCo」か

投資全盛期のいま、金利を考えて預金することすら“損”といわれる時代になった。ファイナンシャルプランナーのたけやきみこさんは、新NISAの開始以降、ブームは続いているが、私的年金として活用できるiDeCoも掛金の限度額拡充が議論されるなど注目が集まっているという。

新NISAのイメージ
運用するなら「新NISA」か「iDeCo」か(Ph/photo AC)
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「税金面で得なのは掛金が全額所得控除になるiDeCoです。受け取る際にも、年金で受け取れば公的年金等控除が受けられます。NISAは資金に余裕があれば検討してもいいかもしれません」(たけやさん)

ただしiDeCoの場合、ある程度の収入がなければ税制優遇の恩恵は受けられないので要注意。

「専業主婦やパートで収入が103万円の壁を超えていなければ控除は受けられません。口座管理にも手数料がかかりますし、60才まで引き出すことができないデメリットもある。新NISAで安定運用した方が自由度が高いといえます」(深野さん・以下同)

葬儀の費用は「貯める」か「貯めない」か

老後資産は生活費だけでなく、大病に備えた医療費や葬儀代といった特別費も含まれる。しかし、深野さんは「葬儀代は考えなくていい」と断言する。

「実際に貯金ゼロで亡くなった人を見たことがありません。何らかのお金は残っていますから、それで葬儀代はまかなえます。葬儀代のために保険に入るという人もいますが、極めて無駄遣いです」

毎日の消費も、労働で得る収入も、老後を見据えた貯蓄や運用も、最新情報を手に入れながら、自分に合ったお得な道を選びたい。

※女性セブン2025年3月6日号

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