
俳優のほか、ダンス&ボーカルグループ・M!LKのメンバーとしても活躍する佐野勇斗。現在はNHK連続テレビ小説『おむすび』にて、ヒロイン結(橋本環奈)の夫・翔也役で出演中だ。そんな彼が、2025年3月13日発売の『女性セブン』に登場! “朝ドラ俳優の夜の顔”に迫った。
朝ドラの反響に驚き「代表作の一つになった」
――2024年9月末にスタートした『おむすび』が、間もなく最終回。佐野さんのもとに反響は届いていますか?
「はい。どこへ行っても『おむすび』の話をしてもらえます。僕はずっとアイドル活動をやっていることもあって、若い方は知ってくれていても少し世代の違う方だと『誰?』という感じだったんですよ。でもいまは、幅広い年代の方に『見てるよ!』と言ってもらえることが前よりも増えましたし、握手会に来てくださる方の年齢層もすごく広がりました。朝ドラに出演することは前々から目標ではありましたけど、実際に出てみて本当に反響がすごくて。改めて代表作の一つになったなと感じています」
――代表作が増えて、俳優として成長を感じる瞬間はありますか?

「正直なところ、成長しているかどうかはまだわからないですね。もしかしたら、30歳くらいになったときに『朝ドラがあったおかげだな』と思うことがあるかもしれませんけど、いまはまだピンときていない段階です。ただ、5年前くらいを振り返ったときに『あ、あの作品でここが成長したのかも』とようやく分かってきたんですよ」
――なるほど。そういう実感があるから、朝ドラで成長したこともきっと後々になってわかるんじゃないかと。
「そうですね。いまは、『1年間かけて朝ドラを撮ってきたけど、ちゃんと成長できているのかな…?』と思っているくらいですけど、成長を実感できる日が来たら良いなと思います」
ドームツアーをしたいという気持ちがとにかく強い
――佐野さんといえば、アイドルの顔も。しかも、俳優業にもアイドル業にも常に全力で臨んでいる印象です。一方に傾きすぎることなく、どちらも同じくらい頑張れる秘訣は何ですか?
「それはもう、“気持ち”ですね。ふざけた答えに思えるかもしれませんけど、実は真剣にそう思っています。二兎を追う者は一兎をも得ずと言うくらい、両立は無理だと思われがちですけど、そんなの実際に本気で追ってみないとわからないじゃないですか? 僕には、『M!LKでドームツアーをしたい』という大きな目標があって、そこに向かう気持ちがとにかく強いんです。もちろん、体力的にも精神的にもキツいときはあります。だけど、そこで折れてドームツアーができない人生になるくらいなら、いま頑張ったほうがいいなと毎回思うんです。その気持ちが強いから、両方頑張れているんだと思います」
――ドームに行くために、俳優業も頑張ろうと。

「そうですね。ドームって、一個一個を全部頑張らないと立てないんだろうなとは、日々思っているんです。とはいえ人間なのでダレちゃうこともありますけど、そこはちゃんと反省して次に向かう感じですね」
――忙しい日々の合間には、インスタライブでファンのみなさんのアドバイスを受けながら料理を作る「佐野飯」も。ファンとのやり取りが砕けていてすごく面白いです。
「自分でレシピを見て作ることもできますけど、僕はやっぱりファンの方に教えてもらうのがいいんですよね。そのほうが断然楽しいので!」
――見ていると、ファンとの距離がすごく近いなと感じます。だからこそ余計に楽しいのでしょうね。
「そうですね。街でファンの方から声をかけてもらうこともあるんですけど、あっちも友達みたいに接してくるんですよ」
――また昨年のクリスマスには、自宅に大きなクリスマスツリーを飾ったとXで報告していたのも印象的でした。話題にもなっていたなと。
「そんなところまで見てくれたんですね(笑)。クリスマスとか豆まきとかひな祭りとか、行事をちゃんとやる家庭で育ったので、その名残なのか何もないのが寂しいんです。せっかくそれぞれ1年に1回しかないイベントなんだから、楽しまないでどうする!と思って、飾りました。忙しければ人を呼ぶ時間もとれないし、誰も見ないまま片付ける可能性もあるんですけど、それでも行事はちゃんとやりたいなとは思います」
――少し先ですが、5月には端午の節句がありますよね。それも?
「端午の節句って…子供の日ですよね?いつか自分の子供が生まれたら絶対にやりたいです!」

撮影/AKIRA HONDA(bNm) スタイリング/伊藤省吾 (sitor) ヘア&メイク/望月光(ONTASTE) 取材・文/松本まゆげ 衣装協力/スーパーノヴァ.