社会

《その場で従業員も目視》すき家「味噌汁にネズミ混入」騒動、1月21日朝の“修羅場”当該店舗は3月24日から一時閉店

まさかの事態が起きた。3月22日、大手牛丼チェーン「すき家」は、鳥取南吉方店で提供したみそ汁に、“ネズミの死骸が混入”という疑惑を報じた『NEWSポストセブン』の記事を受け、謝罪コメントなどを同社公式サイトで発表した。

同社によると、騒動が起きたのは1月21日午前8時ごろだったという。当該店舗で客から「喫食前の『みそ汁』に異物が混入しているとのご指摘をいただきました。その場で従業員も目視を行い、異物が混入していたことを確認しています」と説明した。

「この騒動はもともとGoogleマップ上に書き込まれた口コミが発端でした。利用者がその日の朝、ごはんと味噌汁、たまごなどが食べられる『たまかけ朝食』を注文したところ、出された味噌汁にネズミが入っていたようで、味噌汁の画像も投稿されていました。その利用者は《これ以降食欲が湧きません》と書き込んでいますが、相当ショッキングな出来事だったと思われます。すき家の従業員もその場で“ネズミ入り味噌汁”を目視し確認したようですから、従業員は相当焦ったことでしょうし彼にとっては朝からかなりの“修羅場”になったことは容易に想像できます」(食品ジャーナリスト)

当該店舗は3月24日の9時から4月21日9時まで改装工事のため、一時閉店することが発表されている。

《コメント全文》
すき家に関する一部報道について

本日、当社が運営するすき家 鳥取南吉方店で提供した「みそ汁」に異物(ネズミ)が混入していたことに関する報道がありました。

本件につきまして、現時点で当社が確認している事実と対策について、以下の通りご報告申し上げます。1月21日午前8時頃、当該店舗にてお客様より従業員へ、喫食前の「みそ汁」に異物が混入しているとのご指摘をいただきました。その場で従業員も目視を行い、異物が混入していたことを確認しています。混入原因について調査を行った結果、「みそ汁」の具材をお椀に入れて複数個準備をする段階において、そのうちの1つのお椀の中に異物が混入していたと考えられています。当該従業員が提供前に商品状態の目視確認を怠ったため、異物に気付かずに提供が行われました。

なお、同店において同様の異物混入の恐れがある商品は当該お客様以外の方に対しては提供されておりません。

当該店舗については発生後すぐに一時閉店し、衛生検査の実施と、異物混入に繋がる可能性のある建物のクラックなどへの対策を講じるとともに、商品提供前の目視確認など、衛生管理に関して改めて従業員に対する厳格な教育を行いました。また、発生当日の段階で所管の保健所にも相談しています。なお、当該店舗は発生2日後に保健所のご担当者様に現地確認をいただいた上で営業を再開しました。

全国の店舗に対しても、異物混入を未然に防ぐために提供前の商品状態の目視確認を徹底するよう改めて指示を行いました。

本件は当該店舗の建物構造と周辺環境が重なった事例と当社では捉えています。

外部からの害虫や害獣を阻止することは重要な課題としてこれまでも対策を行ってまいりました。侵入を誘発する食物残渣を含むゴミは冷蔵ゴミ庫に収容するなどの措置を講じています。

今回このような事案が発生したことで、当社ではさらなる対策の強化が必要と捉え直しています。具体的には、外部からの侵入という観点から店舗のクラックの確認を四半期ごとに行うことを決め、今年1月から開始しています。今後は害虫や害獣の侵入についてさらに徹底して研究と対策を進めてまいります。

発生当初に当社がホームページ等での公表を控えたことで、事後の断片的・間接的な情報により多くのお客様に不安と懸念を抱かせる結果となってしまいました。お客様および関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。

今後同様の事態が再び発生することのないよう、全国の店舗において管理体制の一層の強化に努めてまいります。

以上