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中居正広氏をめぐるフジテレビ問題、第三者委員会の膨大な報告書への疑問点 無視されている“三次加害行為”、幹部による「中居氏の起用を止めるつもりだった」発言の矛盾 

第三者委員会の報告を受けて窮地に立たされるフジテレビと中居正広
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中居正広(52才)による一連のトラブルについてフジテレビは3月31日、同社が設置した第三者委員会による約400ページに及ぶ調査報告書を公表。卑劣な行為が明らかにされるとともに、これまでたびたび関与が指摘されてきた中居と盟友関係にある同局の編成幹部のB氏について《中居氏サイドに立ち、中居氏の利益のために動いた》とし、今回のトラブルにおける重要人物であったことが認定された。

さらに、中居の代理人となったK弁護士は、B氏が立ち上げた番組に出演する弁護士だったことも判明。報告書は極めて峻厳な内容だったが、フジテレビは本当に膿を出し切れるのか。【全3回の第2回】

番組終了とトラブルは無関係

被害当初から、職場復帰を目指していたフジテレビの元アナウンサーのAさんだが、2024年8月末、失意のままフジテレビを退職する。

「Aさんとしては、自分はアナウンサーを続けられないほど苦しんでいるのに、“中居さんは何事もなかったかのようにフジテレビの番組に出演し続けている”ことに強い憤りを覚えていたそうです。

そうした不信感は退職間際まで、フジのバラエティー部門や経営陣に向けられていた。そもそも、フジと密接な関係にあるK弁護士が中居さんの代理人になったことにも彼女はショックを受けており、『フジは、自分と対立する中居さんの側に立った』と感じたそうです」(芸能関係者)

9月にはB氏がAさんの退職を中居に報告。中居からは《了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ。》と返事があり、B氏は《例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!》と応じている。こうしたいびつな関係は、中居とAさんのトラブルがメディアに報じられる過程でも継続。B氏はまさに中居のために動き続けた。

「Aさんの退職後、その背景に中居さんが関係しているという噂が社内で流れていたことが、今回の報告書にも触れられています。10月以降、B氏はK弁護士と中居さんの事務所の対策状況を確認したり、上司とともに港浩一前社長に面会し、報道される可能性を報告したりしています」(別のフジテレビ関係者)

愛車を運転する中居正広(2024年10月)
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そうした中、口火を切ったのは本誌『女性セブン』の報道だった。昨年12月に本誌が中居の事務所に質問状を送付すると、その事実は質問内容とともに、すぐさまB氏に共有される。

中居から電話で《『女性セブン編集部』から中居氏に質問状が来た、ついに来た、K弁護士の事務所で相談するから来てくれないか》と要請されたB氏は、K弁護士と中居が質問への回答を作成する場に同席するとともに、質問内容を上司たちに共有。役員を含む報道対策メンバーにも情報は共有され、フジテレビは『女性セブン』以外の媒体からの取材にも備えるようになった。

以降、『週刊文春』もこの問題を大きく取り上げ、中居とAさんとのトラブル、そしてフジテレビの対応は社会問題となる。結果として、中居は芸能界からの引退を表明した。以上が第三者委員会の報告書から明らかになった今回の中居騒動の顛末だが、報告書の中には、にわかには首肯しがたい疑問がいくつか残る。

「Aさんの退職以降、フジテレビ上層部には『中居さんとの一件は、プライベートな恋愛トラブルであったのに、彼女は金銭目的で大騒ぎし、実際に巨額の示談金を得た』と、まるでAさんを攻撃するかのような言説を流布する勢力がいたのです。中居さんを番組に起用し続けたことなどを、報告書は『二次加害行為』と評価したものの、被害女性を貶めるような情報を流す『三次加害行為』については無視しています。

さらに言えば、フジテレビは『だれかtoなかい』の放送終了後も、中居さんを別な形で起用すればいいと考えていた」(前出・別のフジテレビ関係者)

実際、昨年12月の段階でもフジの広報担当は本誌に対し、「『だれかtoなかい』の終了と中居さんのトラブルはまったく関係ない。まるでトラブルが遠因であるかのように報じられるのは事実と異なる」という趣旨の主張を再三繰り返した。報告書の中では2024年の8月上旬頃、番組終了の方針が上層部で共有され、11月には中居にも通達されたと記載されているが、この主張は果たして鵜呑みにしていいものか。

雲隠れを続ける中居(2020年)
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「昨年10月31日のMLBワールドシリーズの中継サポーターに中居さんが起用されていますが、報告書では編成幹部がこの事実を知ったのは放送の数日前であり、起用を止めることはできなかった旨が書かれています。

しかし、その1か月以上後の12月1日にも中居さんは『珍プレー好プレー大賞』の収録に参加していて、さすがにこれを知らなかったというのは無理がある。フジ上層部には、そもそも中居さんの起用を止める気がなく、ほとぼりが冷めたら平気で起用するつもりである魂胆が見え見えでした」(前出・芸能関係者)

第三者委員会の調査にフジ幹部たちは口を揃えて「中居氏の起用を止めるつもりだった」と語ったようだが、当時、フジテレビは本誌に「女性トラブルと番組終了はまったく関係ない」と断言していたのだから、報告書に嘘が記述されていると言わざるを得ない。

4月1日、Aさんは代理人を通じてコメントを発表。第三者委員会の見解に安堵するとともに、《本事案後の中居氏と編成部長であったB氏とのやりとりやフジテレビの当時の港社長らの対応など、この調査報告書で初めて知った事実も多く、改めてやり切れない気持ちにもなっています》と悔しさをにじませた。

(第3回へ続く)

※女性セブン2025年4月17日号

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