料理・レシピ

マッコリはどうやって作られる? 韓国の伝統製法による作り方など知られざる魅力を紹介

【3】種を合わせる

小麦麹、米、水を混ぜ合わせた“種”を作り、もち米に合わせる。

ボウルの中身をおたまですくっている
小麦麹、米、水を混ぜ合わせた“種”
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「韓国産の小麦麹、国産米を使って仕込んだ種を、少しずつ丁寧にもち米に合わせます。普段は月に3回ほど仕込んでいます」

【4】1時間混ぜる

種を合わせたもち米を手で握って潰し、種をもみこむようにまとわせていく。

もち米をもみ込んでいる
種をもみこむようにもち米にまとわせる
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「じっくり1時間ほどかけて行う、根気のいる作業です」

ボウルの中に手を入れている
種ともち米を混ぜる作業は1時間も行う
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【5】発酵させる

種と合わせたもち米を専用のタンクに入れ、1週間〜10日ほど発酵させる。

「発酵に必要な麹菌を活発にするための温度管理がとにかく大変。適切に管理しなければ味が変わってしまいます」

焼き肉だけでなく洋食、果物にも

『鶴橋ツルマッコリ』が飲める店のひとつが、鶴橋で人気の飲食店『きんぎょ荘』。これまでのマッコリの印象を覆す“本物の味”に合う料理を、お店の人に聞いた。

「甘味料の甘ったるさがないので、食中酒としてももってこい。『コリアンライスワイン』と呼ばれるだけに生ハムやイタリアン、デザートにも合わせやすいですよ」

マッコリといちご
炭酸のシュワシュワした清涼感や酸味は、フルーツの爽やかな甘さにも合う。『鶴橋ツルマッコリ』はボトル3850円、グラス(120ml)600円
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◆きんぎょ荘

きんぎょ荘の内観
きんぎょ荘の内観
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アットホームな雰囲気の中で新鮮な食材を使った創作料理が楽しめる。

住所:大阪府大阪市東成区東小橋3-17-23

◆教えてくれたのは:lablab代表取締役・文志旭さん

紺色の服を着た男性
lablab代表取締役の文志旭さん
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韓国・済州島にルーツを持つ在日3世。祖父母の代から親しまれている生マッコリで、生まれ育った鶴橋を盛り上げたいと奔走。3年かけて昔ながらの味を復活させた。

撮影/玉井幹郎 取材・文/勅使河原桜

※女性セブン2025年4月17日号

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