トレーナーの武田敏希さんのトレーニングは、ストレッチで筋肉の柔軟性を養ってから、筋力を付ける2ステップ式。以下の説明を参考に、さっそくスタート！
【STEP1】お尻の筋肉をほぐす「ヒップアップストレッチ」（1日2分）
まずは2週間、お尻の筋肉「大臀筋（だいでんきん）」をストレッチ。このエクサは股関節の柔軟性を上げることにもつながるので、エクササイズをお尻に効かせやすくなるのはもちろん、日常の動作で筋肉を正しく使えるように。
【しなやかな大臀筋を作る「ヒップアップストレッチ」のやり方】
【1】背筋を伸ばして両ひざを立てる。このとき、脚は肩幅。両手はお尻の後ろに置く
【2】右脚を90度に曲げて、左脚のひざの上にのせる。そのままの姿勢で、1分間キープ
【3】左側も同様に行う
慣れてきたら、下側の太ももも折り曲げ、ひざ裏に両手を入れてお尻側に引き寄せよう。そうすると、お尻全体のストレッチができて、やわらかいお尻に。
【STEP2】下半身の背面を鍛える「ヒップエクステンション」（1日各30回）
次の2週目は、お尻の筋肉に加え、太もも裏側の筋肉「ハムストリング」、腰周りの「腸腰筋（ちょうようきん）」と「多裂筋（たれつきん）」など、下半身背面側の筋肉を鍛える。
【下半身を鍛える「ヒップエクステンション」のやり方】
【1】四つん這いになり、肩幅くらいに手足を置く
【2】右脚のひざを、お腹へ引き寄せる
【3】腹筋に力を入れながら、お尻と太ももの筋肉に収縮を感じるところまで、右脚を引き上げる。収縮を感じたら、息を吐きながら、脚をゆっくりと元の位置に戻す
【4】 【2】【3】を10回1セットで、3回行う
【5】終わったら、【1】の姿勢に戻って、左脚でも同様に行う
肩から腰のラインを水平に保ちながら、脚を真後ろに上げるのがこのエクササイズのポイント。ひざを曲げて行うと、さらに負荷がアップ。
「お尻全体の筋肉と腰の背面側の筋肉『腰背部（ようはいぶ）』をストレッチでほぐし、さらに鍛えることによって、お尻と腰の筋肉に高低差を作ります。その高低差によってできるくぼみの、“ヴィーナスのえくぼ”が表れやすい状態になります」
しっかり鍛えて、モデルのような後ろ姿を目指そう！
文／阿部和典 写真／瀬尾直道
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監修：武田敏希（たけだ・としき）
1986年9月26日、広島県生まれ。スポーツトレーナー。都内2店舗のストレッチ専門店「e-stretch（イーストレッチ）」を運営する、株式会社T-Fit代表取締役社長。泉里香さんをはじめ多くの芸能人、トップモデルのパーソナルトレーナーとしも名を馳せる。著書に『ぷよっと感じ始めたカラダが1日5分で引き締まる モデル流！体幹革命ストレッチ』（KADOKAWA）