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石破首相夫人、外交の場で“女子大生ブランド”着用に物議「60代後半の女性が外交の場で着るにはかわいらしすぎる」

外交の場で女子大生ブランドを着用して物議になっている石破佳子さん(時事通信フォト)
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赤紫の民族衣装やグレーのワンピースなど、落ち着いた衣装に身を包んだ女性たちが会話に花を咲かせていた。4月27〜30日にかけてベトナムとフィリピンを歴訪した石破茂首相(68才)と妻の佳子さん(68才)が参加した、ベトナム共和党の書記長夫妻との夕食会の一幕だ。

このとき佳子さんが着ていたのは、白地に花やチョウの柄があしらわれ、足元の大きなフリルが目をひく、可憐なワンピース。石破首相が同月28日、自身の『X』にこの日の妻の全身ショットを投稿すると、瞬く間に拡散された。

「下着が透けているようにも見える生地の薄さと、ネグリジェのようなデザインが賛否両論を呼びました。その後、それが20代女性の購入者が多い『SNIDEL』というブランドの2万円ほどの商品だと指摘され、さらに議論が巻き起こる事態となっています」(ファッション誌関係者)

彼女の着こなしが波紋を呼んだのはこの日だけではない。同月29日にフィリピンの大統領夫妻との夕食会に出席した彼女は、ブルーの地に花柄がプリントされたワンピースを着用した。

「この洋服は、先述のSNIDELと運営会社が同じブランド『LILY BROWN』の商品とみられます。SNSでブランドの特定が相次ぎ、似合っていて若々しく見えるという称賛の声とともに、『首相夫人にもかかわらず女子大生が着るようなブランドばかりを着用するってどうなの』との声が上がりました。要職者の妻にはスタイリストをつける人もいますが、一目でブランドがわかってしまうあたり、佳子さんはご自身で衣装を決めているようですね」(前出・ファッション誌関係者)

議論が巻き起こった石破佳子さんのワンピース姿(石破首相のXより)
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佳子さんのスタイリングについて、ファッションにも詳しいマナーコンサルタントの西出ひろ子さんは、「プライベートな時間や友人との会食などで着用する場合には問題ありませんが……」と前置きした上で、次のように語る。

「そもそも海外の女性は、TPOに合わせて年相応のものを身につけることを重視しますから、薄手の花柄フリルワンピースは、60代後半の佳子夫人が外交の場で着るにはTPOから外れたかわいらしすぎる服という印象を持ちました。

ファッションは相手への思いや敬意を表現する手段のひとつ。低価格やノーブランドの洋服でも、形や素材がきちんとしていて、自身の立場や場所に合ったものなら問題ありませんが、今回は外交という公の場。相手が自国の民族衣装をまとう一方で、パッと見てどこのブランドかわかってしまう商品を国の代表者が着るというのは、いささか配慮が足りない、といわれても致し方ありません」

連日運営会社が同じブランドの商品を着用したことを踏まえ、佳子さんがこれらを通販で購入した可能性が高いと指摘する声もある。

「通販だと生地の素材感がわかりにくく、裏地の有無まで確認しないことも多いのではないでしょうか。また、店舗で購入すればブランドの対象年齢がわかりますが、ネットだと難しい。その結果、着てみると安っぽく見えたり、違和感を覚えるケースが出てくることもあります。通販を利用する場合、ブランドのターゲット層や素材などをチェックし、ある程度届く物の予想がつくものに限定すると“外れ”が減るでしょう」(西出さん)

次の外交ファッションはいかに。

※女性セブン2025年5月22日号