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《ネイティブ並みに上手》西島秀俊「話題アメリカ映画」に出演決定「マーケティング重視ではない」圧巻の英語力

本格的な世界デビューへ
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アメリカの映画製作・配給会社「A24」などが手掛ける映画『エネミーズ(原題:Enemies)』に、西島秀俊(54才)が出演することが5月16日に発表された。主演のオースティン・バトラーのほか、『SHOGUN 将軍』でゴールデングローブ賞(主演女優賞)を受賞したアンナ・サワイらが出演する話題作で、海外スターとの豪華共演となる。

「撮影は今年の夏頃にアメリカのシカゴでクラインクインする予定です。製作費は2500万ドル(約36億円)で、執念深い刑事と悪名高い殺し屋が、命を懸けた追跡劇を繰り広げる犯罪サスペンス映画です。以前から海外志向が強く、グローバルな作品への出演歴もある西島さんですが、今回が本格的な海外進出となるでしょう。というのもこの作品は全編英語で、日本語は全く話していないとか。そのなかで西島さんはかなり重要な役どころを演じると見られているんです」(映画配給会社関係者)

「おれの演技が足りなかった」

西島が海外から注目されたのは、2021年に公開された主演映画『ドライブ・マイカー』だ。第94回アカデミー賞で4部門にノミネートされ、米ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「その年を代表する俳優」にアジア人で唯一選出された。2023年にはハリウッドの大手タレントエージェンシーCAAと契約し、2024年5月に日本の芸能事務所を退所してフリーランスで活動を続けてきた。

だが、西島は海外進出に際しては慎重だった。

「理由は英語力です。西島さんには英語の素地があり、過去に国際映画祭で流暢な英語でスピーチを披露したこともありました。ですが海外作品に参加するとなればセリフはもちろん、スタッフとの細かなコミュニケーションが必要となり、高度な英語力が求められます。これまで多くの日本人俳優が海外に挑戦しては、英語の壁に跳ね返されてきました」(芸能関係者)

公私ともに仲の良い二宮和也(右)も世界でその名が知られている
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西島と親交のある小栗旬(42才)は、2021年に映画『ゴジラvsコング』でハリウッドデビューしたが、出演は5シーンほどでその大半が無言。小栗自身も、後に「おれの演技が足りなかった」と語るなど、語学力を含めた後悔を口にしていた。

「ほかにも英語力が足りずに挫折した日本人俳優は少なくありません。そんな現状を目の当たりにして、西島さんは英語力をより磨いたそうです。『エネミーズ』を制作する『A24』は独立系の映画会社で、個性的な作品が世界中で支持されています。限られた予算の中で良質な作品を作ることで知られる、今の映画界で最もホットな会社です。だから、ハリウッド的な“話題重視”や“マーケティング重視”のためのアジア人起用ではない。西島さんの演技力はもちろん、その英語力も本物と認められたゆえのキャスティングなのです。

実際、関係者によれば、西島さんの英語はネイティブ並みに上手くなっているとのことです。満を持して挑む今作をきっかけに、海外作品への出演が増えて“世界のニシジマ”と呼ばれる日が来るかもしれません」(前出・芸能関係者)

世界への本格的な挑戦が始まった。

実は脱いだらムキムキの西島
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私生活では家庭を大事にしている良きパパの顔も
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俳優仲間からも慕われている。右は後輩の伊藤淳史
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