料理・レシピ

《4代続く行列が絶えない町中華の直伝レシピ》中華くらげのコリコリ感と食べ飽きない甘さ控えめな「冷やしそば」

『冷やしそば』
行列が絶えない町中華の味を自宅で!
写真8枚

暑くて食欲がないときでもつるっと食べられて一皿で野菜もたんぱく質も摂れる冷やし中華は、夏の食卓に欠かせないメニュー。そこで、浅草の名物にもなっている中華料理あさひの『冷やしそば』を、自宅で再現できるレシピを店主の植木隆一さんに教えてもらった。

行列が絶えない町中華「中華料理 あさひ」

4代続く町中華の『冷やしそば』は、行列が絶えない浅草の名物。酸味強めのさっぱり味が特徴だ。

「具はきゅうり、チャーシュー、くらげの3種類とシンプル。特にくらげはたっぷりのせます。家庭では、錦糸卵やなるとを追加してもおいしいですよ」(植木さん・以下同)

冷やしそばのくらげを箸で上げている
『冷やしそば』(1000円)は、通年食べられる。「近年、中華くらげも高騰していますが、うちでは変わらずたっぷりのせています」
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冷やし中華の極意は麺のしめ方にあり!

今回の企画で取材した全店が「冷やし中華をおいしくするポイント」として挙げたのが麺のしめ方。でんぷんが残っていると味がぼやけるので、ゆでた麺は流水でぬめりがなくなるまで洗い、氷水でキンキンに冷やしてコシを出す。たれが薄まらないように、水気をしっかり切ることも大切。

【1】よく洗ってぬめりを取る

麺を流水で揉み洗いしている
麺のぬめりを落とす
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ゆで上がった麺は流水でよくもみ洗いし、余分なでんぷんのぬめりを落とす。

【2】氷水に入れてしっかりしめる

麺を冷やしている
麺を冷水や氷水に浸けて一気に冷やす
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麺を洗ったら冷水や氷水に浸けて一気に冷やすことで、麺が引きしまる。

【3】麺はざるに押しつけて絞る

麺を流水で揉み洗いしている
麺の中の水気まで押し出す
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麺は手でざるに押しつけ、麺の中の水気まで押し出すと水っぽくなりにくい。

【3】麺はざるに押しつけて絞る

麺は手でざるに押しつけ、麺の中の水気まで押し出すと水っぽくなりにくい。

甘さ控えめの食べ飽きない味「冷やしそば」レシピ

中華くらげのコリコリ感とあっさり味のたれで箸が止まらない!

《作り方》(2人分)

【1】ボウルに砂糖大さじ2強、旨み調味料少量、沸かした鶏がらスープ200ml(1カップ)を入れ、混ぜる。粗熱が取れたら、しょうゆ120ml、酢75mlを加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やす。

【2】きゅうり適量、チャーシュー6枚はせん切りにする。戻した中華くらげ適量は食べやすく切る。

【3】鍋に湯を沸かし、中華麺2玉を表示の通りにゆでたら、流水で洗ってぬめりを取る。

【4】【3】の水気を切って器に盛り、【2】をのせる。【1】をかけて、練りからし適量を添える。

※たれは作りやすい分量。かける際は好みで量を調整を。

Point

鶏と豚のガラスープ
鶏と豚のガラスープでコク旨のたれに
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店では鶏と豚のガラから取ったラーメン用のスープをたれに使用。

「家庭では鶏手羽からスープを取ると、店の味により近づきます」

◆中華料理 あさひ 店主・植木隆一さん

調理服を着た男性
中華料理 あさひの店主・植木隆一さん
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大正時代創業。地元の人はもちろん、歌舞伎役者の故・中村勘三郎も贔屓にしていた人気店。『冷やしそば』は2代目の味を受け継ぐ。オリジナルの肉みそがのった『四川冷やしそば』も人気。

中華料理 あさひの外観
中華料理 あさひの外観
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住所:東京都台東区浅草3-33-6

撮影/深澤慎平 取材・文/青山貴子

※女性セブン2025年7月17日号

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