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昭和歌謡界の巨匠・三木たかしが遺した未発表曲「水の都」を気鋭のシンガーが歌い継ぐ

日本の歌謡界に大きな功績を残した三木たかしさん。
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日本の歌謡界を代表する作曲家として、数々の不朽の名作を世に送り出してきた三木たかしさん(2009年没、享年64)。代表作の「津軽海峡冬景色」(石川さゆり)や「時の流れに身をまかせ」(テレサ・テン)は、今なお多くの人に愛され続けている楽曲だ。演歌からアニメソングまで幅広いジャンルで活躍し、特に昭和から平成初期にかけての歌謡曲黄金期を支えた立役者の1人として知られる。その卓越した作曲技術と豊かな音楽性は、現在も多くのアーティストに受け継がれている。

今年は三木さんの生誕80周年。「記念プロジェクト」が始動し、その第1弾として、三木さんが生前に書き下ろしていた未発表楽曲「水の都」が新たな形で世に送り出されることになった。

歌うのは「ellie」の名義でも活動するシンガー・山下絵理。18才の時にスカウトされ、スタジオミュージシャンやシンガーソングライターとして音楽業界でのキャリアを重ね、2018年には初のフルアルバム「EYE MAKE」を発表した。16年1月期に放送された日曜劇場『家族ノカタチ』(TBS系)の主題歌「Unpredictable Story」も歌い上げた。

山下について、音楽関係者は「彼女の歌唱力、心を込めた魅力的な声、その『抱きしめたくなる声』に魅了される」と評価しており、今回が本格デビューとなる。

CDシングル「水の都」は8月27日にライジングレコーズよりリリース。シングルには表題曲「水の都」に加え、カップリング楽曲「五月雨帰郷」を収録。両楽曲ともに三木たかしの作曲、shungo.の作詞、KAZの編曲による作品だ。これに先駆けて7月5日にはデジタル配信もスタートしている。

山下の「抱きしめたくなる声」が、三木さんの美しいメロディーにどのような彩りを添えるのか。未発表楽曲が、令和の時代に新たな命を吹き込まれて蘇る。

本格デビューとなる山下絵理。
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