ベビー用品メーカー「コンビ」から、ベビーカーなどカートの開発で培ったノウハウを生かしたショッピングカート『mysmooi』が登場した。同社の調査では、カートは利便性がよいものの、たたんだときのサイズ感への不満や耐久性・操作性への不安、そして「高齢者が使うもの」というイメージもあり、抵抗を感じる声が多かった。［※2022年12月「クロス・マーケティング」のインターネット定量調査（n＝600）］。
そこで本製品は、本体をスタイリッシュな黒で統一。着脱できるショッピングバッグはブラックなどの無地に加え、ドットやストライプ柄など5種類からチョイスできる若々しいビジュアルとなっている。
「ハンドルの高さは101cmとハイポジションなので、背筋を伸ばして走行でき、上段かごの底面も約50cmの高さがあるため地面の熱が伝わりにくい点もポイントです」（同社経営企画室広報担当の青山友恵さん・以下同）
車体は片手で開閉でき、ハンドル部のボタンを押しながら本体を引き上げれば1秒でカートが開く。収納時も同ボタンを押せば、瞬時に高さ61cm×奥行28cmのコンパクトサイズになる。これはベビーカーの技術を応用した。
「育児シーンでは、お子さんを抱っこしながらベビーカーをたたんだり、片手で押す機会が多いものです。そのスキルを搭載しました」
折りたたんでも自立し、玄関先など狭いスペースで保管できる。また5.5kgと軽量で難なく持ち運べるので、車のトランクへの積み込みもスムーズだ。さらに、大型の車輪は直径約16cmでクッション性が高く、衝撃を吸収してくれる。
「前輪が360度回転するので前後左右なめらかに動いて小回りがきき、片手でもラクに方向転換ができます。足元にはワンタッチブレーキも搭載しています」
買い物中はマイバッグに店内かごをセットし、会計時にかごを取り出せばOKだ。バッグの内側には小物収納ポケットがついているので、夏場は保冷剤を入れておくのがおすすめ。帰宅したら本体からバッグを外し、冷蔵庫に直行すればいい。
荷物は上段20kg、下段10kgとたっぷり積める。そうした大容量を叶えながら、転倒やハンドル・車輪が破損することがないよう規定された「SG基準」（※本製品のSGマーク制度の適用積載重量は20kg未満）に合格。安全性も確保している。水や調味料、米などの重い買い物から解放される、新しいライフスタイルを叶えてくれそうだ。
【DATA】
『mysmooi』3万6300円
本体サイズ／幅54×奥行70×高さ101cm（オープン時）、幅54×奥行28×高さ61cm（収納時）
バッグサイズ／幅43.5×奥行34×高さ22cm
車体重量／5.5kg
バッグ重量／0.6kg
耐荷重／30kg（上段20kg、下段10kg）
バッグのカラー／サンディストライプ、エレガントブラック、テンダーグレー、クラシックブルー、ポルカドット
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取材・文／藤岡加奈子
※女性セブン2025年8月21・28日号