
一連の中居正広(53才)がかかわった騒動と第三者委員会の調査によってフジテレビ局内で《不適切な会合》が繰り返されていたことが指摘された。その調査の報告書で記載された“有力番組出演者”が福山雅治(56才)であることが『女性セブン』の取材でわかった。
昨年末に表面化した中居と元女性アナウンサーのトラブルは、フジテレビのガバナンス(企業統治)が問われる事態に発展し、経営陣の人権意識の低さや社会通念と乖離した組織風土までもが露見した。フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、両社の対応が適切だったかどうかを検証するために外部の弁護士などで構成された第三者委員会を設置し、その結果をまとめた調査報告書を今年3月31日に公表したのだ。
「社内外の関係者222人に行ったヒアリングや、アナウンサーを含む1263人の社員を対象としたアンケートの結果も詳らかにされ、想像以上に踏み込んだ内容に局内からも驚きの声が上がりました。
第三者委員会は、徹底した調査に基づいて中居さんと女性アナウンサーの事案を《業務の延長線上における性暴力であった》(※以下、《》内は調査報告書からの抜粋)と認定し、フジテレビに対しては《取引先の人権侵害のリスクを『助長』していた可能性がある》と厳しい評価を下しました」(フジテレビ関係者)
報告書の中で繰り返し指摘された問題点のひとつが、フジテレビにおける《ハラスメントに寛容な》企業体質と、その中で行われていた《不適切な会合》だ。アンケートでは、取引先との会合で《身体を触られた》、《ホテルに誘われた》などといったセクハラ被害が100件以上報告された。上司に相談しても《自身で対処しろ》と突き放されたり、会合に参加しないと《ボーナス査定に影響すると発言された》、《断ると重要なポジションにつけないといった影響がある》などと、不利益を被るケースもあったという。
第三者委員会は、中居問題の《重要な類似事案》として、ほかの男性タレントや男性社員が関与したセクハラ事案や不適切な会合についても女性社員から聞き取り、報告書にまとめている。
その調査の中で確認されたのが、大多亮元専務取締役と彼が懇意にする《特定の男性有力番組出演者》との会合だった。

「2005年頃から年に1、2回の頻度で開催されていた大多氏主催の会合には、毎回、複数の女性アナウンサーが同席し、これまでに少なくとも19名が参加していたことが報告書に記載されています。“男性有力番組出演者”は、大多氏とのLINEのやりとりの中で《女子アナの皆様との会、よろしくお願いします!》、《新人アナに会いたいですねぇ》などと返信しており、大多氏が彼の求めに応じる形で会合を開いていたとみられていました」(前出・フジテレビ関係者)
局内では大多氏と昵懇の《男性有力番組出演者》が、福山を指していることは周知の事実だった。
特に問題視されたのは、会合に参加した女性アナウンサーから《不快な思いをした》という声が上がったことだ。会合での福山の会話には《いわゆる下ネタ的な性的内容》が含まれ、大多氏もともに性的な話で盛り上がっていたという。
報告書によれば、当の《男性有力番組出演者》は第三者委員会の対面でのヒアリング要請は多忙を理由に対応できなかったものの、書面にて大多氏に女性アナウンサーの同席を依頼したことや、性的発言の有無については、《一切ございません》と回答したという。
本誌『女性セブン』が福山の所属事務所に質問状を送ったところ、本人が「自分の言葉でお伝えします」と言い、対面取材の場が設けられた。8月某日、所属事務所のオフィスで本誌『女性セブン』の取材に応じた福山。この数か月の間、暗々のうちに抱いてきた複雑な胸中を記者に率直に打ち明けた。
「報告書を読んで、悩み、考え続けておりました。報告書に書かれていることは極めて秘匿性の高い情報で、ぼくが自ら名乗り出て何かを発信することはできません。そして不快な思いをされたかたを特定することは絶対にやってはいけない。
では、どうやってお詫びすればいいのか? 悩み、考え続けていた中で、結果的にですが、今回取材依頼を受け、発言の機会を得ることができました」
8月18日発売の『女性セブン』では、「福山雅治 『女性アナ不適切会合』フジテレビ報告書に独占告白70分」とのタイトルで、第三者委員会のヒアリング要請を受けた時の正直な思い、大多氏との会合の経緯とそこで行われていたこと、不快な思いをした女性社員に対する思いなど、福山へのインタビュー内容を詳しく伝えている。