
暑~い夏こそ、カレーが食べたい! 有名料理人たちが、自分と家族のために繰り返し作って食べる、とっておきのレシピを大公開。カンタンなのにどれも驚きのおいしさで、“らしさ”全開の翌日アレンジも必見です!
※余ったカレーは常温で放置せず、必ず冷蔵、または冷凍したものを再加熱し、「翌日カレー」として使ってください。
「BEAVER BREAD BROTHERS」代表・割田健一シェフの「赤ワイン煮の牛カレー」
休みの日は、いつもよりさらに早起きして、カレーを作るという割田シェフ。

「食べ盛りの10代の息子2人が安心して2回おかわりをできるよう、大量に仕込んでおかないと(笑い)。このカレーは、行きつけだったワインバーがなくなるときに教えてもらった“牛肉の赤ワイン煮”のレシピをアレンジした思い出深いもの。赤ワインを丸々1本入れることで、肉が柔らかくなり、香りとコクが格段に深まりますよ」(割田シェフ)

ハウスの「バーモントカレー(甘口)」、S&Bの「ゴールデンカレー(中辛)」を半量ずつ合わせ、奥行きのある味に仕立てる。
「2種類の肉の旨みがとろけるフレンチ仕立ての濃厚カレー」のレシピ
《材料》(8人分)
牛スジ肉…1000g(2cm角に切る) 牛ひき肉…500g 玉ねぎ(大玉)…4個(くし形切りにする) にんじん…4本(幅1.5cmの輪切りにする) しめじ…100g カレールー(異なる銘柄と辛さのものを半量ずつ合わせる)…460g 赤ワイン…1本(750ml)
【A】にんにくの搾り汁…4~6かけ分 ローリエ…4~6枚 ミネラルウォーター(硬水)…5カップ
オリーブオイル…適量 ご飯…適量
【仕上げ用野菜(4人分)】じゃがいも小3個は4つ切りにし、サラダ油適量で素揚げして塩適量を振る。ズッキーニ1/4本、なす1/4本、とうもろこし1/6本はひと口大に切り、グリルで軽く焦げ目がつくまで焼く
《作り方》
【1】牛すじ肉は、オリーブオイル適量を中火で熱したフライパンでこんがりと色づくまで炒めて取り出す。
【2】鍋(あれば圧力鍋)に赤ワインを入れて強火にかけ、沸騰したら玉ねぎ、A、ミネラルウォーターを加える。再度沸騰したら【1】を加え、牛スジが柔らかくなるまで1時間ほど煮る(圧力鍋なら20~30分)。

【3】別のフライパンにオリーブオイル適量を中火で熱し、ひき肉を炒める。
【4】【1】の脂の残ったフライパンに【3】の脂を加えて強火で熱し、にんじんを入れて表面を軽く炒める。脂が全体にまわったら弱火にし、20分ほどたっぷりの脂でコトコト煮る。にんじんに火が通ったらしめじをほぐして加え、あくを取りながらさらに煮る。
【5】大きめの鍋に【2】と【4】を汁ごと合わせ、【3】とカレールーを加えて混ぜ溶かす。中火にかけ、沸騰したら弱火にし、1時間ほど全体がとろりとするまで煮込む。
【6】器にご飯を盛り、【5】をかけ、仕上げ用の野菜を添える。
《Point》

牛スジ肉は2cm角程度にカット。とろとろ&コリコリ食感がどちらもしっかり楽しめる。

牛スジ肉、ひき肉は別々に炒めて炒めすぎを防ぐ(焦げると苦みが出るので注意)。また、それぞれの肉から出た脂で、にんじんとしめじを炒めることで味に一体感が出る。
「牛肉カレーの冷やしうどん」のレシピ
極太・もちもちのうどんはなんと自家製! 具だくさんのカレーつゆによく絡んでおいしい。

《材料と作り方》(1人分)
【1】うどん(太めのもの)1玉はゆでて氷水でしめ、水けをしっかりとふき取る。
【2】「翌日カレー」250g、水2/3カップ、白だし(3倍濃縮)1/4カップを小鍋に入れ、中火にかけてよく混ぜ、沸騰したら火を止める。
【3】器に【1】を入れて【2】をかけ、みょうがの千切り・大葉のざく切り・ねぎの小口切りをさらに半分に切ったもの各適量をのせる。
◆BEAVER BREAD BROTHERS

東京・東日本橋の行列ができるベーカリー「BEAVER BREAD」の姉妹店として一昨年オープン。定番にひとひねり加えたパンが人気で、夜はバーとして営業。
住所:東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F
撮影/田中宏幸 取材・文/高城直子
※女性セブン2025年9月4日号