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《肝臓は沈黙の臓器》EXILE NESMITHたちが佐賀から発信「肝炎ウイルス検査はよぅ受けんねー!」世界肝炎デー2025 in SAGAレポート

握力を計るNESMITH
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肝臓病とも関連が深いサルコペニア。「筋肉の量が減る→筋力が落ちる→歩くスピードが遅くなるなど身体能力が低下する」などと進んだ先でサルコペニアに陥るそうだが、どうすれば “サルコペニア危険度”が測れるのだろうか。磯田さんによると、正確には筋肉の量を測る必要があるが、筋肉の量と握力には相関関係があるため、握力の測定がひとつの判断基準になるとのこと。年齢にもよるが、「一般に男性は握力28kg未満、女性は18kg未満の場合、その可能性があると考えられます」と語ると、こぶしを握ってさっそく興味を示す観客の姿も。そこで測定器が登場し、NESMITHが気になる握力を測ることになった。

「ん”~っ!!」と気張って測定器を握りしめた結果は「58・7kg」。ボーダーラインを30kgも上回る結果に会場から拍手もわいた。当日41才のNESMITHの年齢的平均値は46・95kgで、磯田さんも「ここまで高い数値とはすばらしい! 体を鍛えていることで肝臓も元気になりますよ」と、アーティストとして日頃から運動習慣のあるNESMITHの健康状態に太鼓判を押した。その言葉を受けてNESMITHも、「握力で、筋肉量や自分の健康状態がわかるのはすごく簡単ですね」と安堵した表情に。「皆さんもぜひ、機会があれば測ってほしいと思います」と観客へ呼びかけた。会場では握力測定も実施され、この日はトータルで227名もの人が参加する盛況ぶりを見せた。

世界肝炎デーにちなんだイベントとして、肝炎についてのレクチャーも行われた。人間の体内で最も大きな臓器である、肝臓。体内に取り込んだ栄養を利用しやすい形に変え、毒物を分解、体内の物質のバランスを維持……と、生命を支えるために重要な働きを多く担っている。スライドでは健康な肝臓が蝕まれていく段階をイラスト化し、磯田さんは「肝炎とは肝臓の炎症、“やけど”ですね。肝炎ウイルスに感染することで慢性的な炎症が繰り返されて、硬くなり、肝機能が悪化していきます。20~30年かけてだんだん硬くなりますが、硬くなって丈夫になるのではなく、肝臓が弱くなるのです」とわかりやすく解説した。

「肝炎が進行することで、肝硬変や肝がんなど、治療が難しい病気に繋がってしまう。アルコール性や食べすぎによる脂肪肝など、生活習慣が原因の肝炎も増えていることが問題になっています。佐賀県はB型とC型の肝炎ウイルスに感染している人が、全国でも非常に多い県なんです。重症化する前に早期発見、早期治療をすることが肝心です」(磯田さん)

肝臓は“沈黙の臓器”と言われるだけに、自覚症状のないまま病状が進行してしまう。NESMITHは「実は、肝炎ウイルスに感染しているかどうかを知らずに過ごしている方がたくさんいらっしゃるんです」と喚起し、「血液の検査ですぐにわかります。本日はこの場で無料の検査ができますよ」とアナウンスした。会場に設置された特設ブースには「肝炎ウイルス検査 はよぅ受けんね~!!」と書かれた佐賀弁の幟も立てられ、佐賀県在住の20才以上で未受検の人を対象に無料検査を実施。様々な年代の男女が採血の列に加わった。

肝炎ウイルスもサルコペニアも、対策は自分の健康状態をまず「知ること」から。シンプルだけど力強いメッセージで、この日のイベントを締めくくった。

聴衆を前に肝臓について学ぶ
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肝炎ウイルス検査を呼びかけた
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