
トリの『GOLD DRAGON』(埼玉県)からは82才のダンサーも。チームは『FIDA GOLD CUP』に第1回から出場し、昨年大会では3位と特別賞をW受賞。今回はその受賞演目に新たなアレンジを加え、チームの持ち味であるド派手なメイクやコスチュームでも会場を沸かせた。尺八演奏でオープニングアクトを務めたスペシャルサポーターの前田健志も、「82才といえば、自分のおばあちゃんとちょうど同じ歳。とってもお元気でいらっしゃいますね!」とGOLD世代ダンサーのエナジーに刺激を受けていた。
続く「ダンスチャレンジ企画」ではさらに年齢がアップして、『浅草おかみさん会』会長を務める88才の冨永照子さん、93才の滝野文恵さんが登壇。滝野さんはシニアのチアダンスチームを立ち上げ、90才を迎えてもダンスを続けていた実績があり、EXILE MAKIDAIの指導の下、『Choo Choo TRAIN』で軽快にステップ。ラストはGOLD世代のダンサーら客席も総立ちになって、皆でリズムを刻んだ。また、杉が名誉会長を務める世界初のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」から2024-2025シーズン完全優勝を果たした『CyberAgent Legit』がパフォーマンスすると、さらなる熱気で会場が包まれた。
朝昼晩、お腹いっぱいになるほど薬を飲んで、それでやっと生きているというのではちょっと切ない
スペシャルサポーターでもあるMAKIDAIは各世代のダンスに触れて、「今日ステージに立たれた皆さんは音楽を吸収して、ご自身を通して観る人に何かを伝える、そんな気持ちを持たれていることがダンスから伝わった。“心から踊る”大切さを再確認しました」と感動しきり。10年前にEXILEのパフォーマーを勇退する際、杉に呼ばれて「自分、MATSU、ÜSAの3人に“年を重ねたなりのその味を出して、自分たちにしかできないステップをこれから踏んでいったらいいんじゃないのかい”と温かく背中を押されたことで、ライフワークとしてダンスとの新たな繋がりが持てた」と熱弁。
ここまでステージを見守っていた杉も、「イベントごとに色々な地域からGOLD世代に来ていただいて、ダンスを通じて“元気だよ”というメッセージが届けられる。毎回ものすごくエネルギーをもらうし、ありがたいなと思っています。付き添いが大変でなかなか実現しないけれど、やる気のある100才はまだまだ全国にいます。これからの時代は100才の人がバンバン出てきて、こういった場所で踊っていただく、そのダンスを観ていただく。そんな機会は必ず生まれますよ」と、展望を明かした。
「『GOLD CUP』に出場するダンサーしかり、真剣にダンスをやっている人はカラダの中にリズムがある。テンポよくはつらつと歩いて、輝いている。気持ちも若い。いくつになっても心は青春ですから。朝昼晩、お腹いっぱいになるほど薬を飲んで、それでやっと生きているというのではちょっと切ない。ダンスで日頃からカラダを動かして、“お医者さんにたまには行くけれど、あまり薬を飲まなくなりました”という健康状態を築いてほしい。自分のカラダには自分で責任を持たなくてはいけません。それがわかっていない人があまりに多い。どんな人も平等に年を取るんですから、皆さん、きちんと向き合ってください」(杉)
カラダが元気じゃないと、社会のために尽くせない――。66年間続ける福祉活動に励みながら常々そう語り、ジム通いなど健康管理を怠らない杉。この日は厚生労働省・特別健康対策監の立場から国民の健康長寿のため、声を大にして、健康づくりの大切さを訴えた。