
高血圧予防や、血糖値上昇の抑制、コレステロール値改善など、いいことずくめの健康食材が「酢玉ねぎ」だ! その健康効果と基本の作り方を紹介する。
発酵食品である酢と、多くの栄養素を持つ玉ねぎを組み合わせた「酢玉ねぎ」は、簡単に作れて、健康効果も高い万能調味料。
「玉ねぎをごく薄切りにすることで辛みを抑えられ、生でも食べやすくなります。旨みもあり、味が決まりやすいので時短調理にもなりますよ」(料理家・管理栄養士の成澤文子さん)
1日大さじ1〜2杯程度を取り続けることで、健康効果を実感できる「酢玉ねぎ」。毎日の食事に気軽に取り入れてみて!
【1】糖尿病予防
酢は血糖値の急上昇を抑制。玉ねぎの食物繊維も糖や脂質の吸収をゆるやかにする。
【2】ダイエット
酢に含まれる酢酸は過剰な脂肪を減らす効果が。玉ねぎの水溶性食物繊維も脂質の吸収を抑え、コレステロールを調整する。
【3】血管を元気に
酢には高めの血圧を下げる作用があり、減塩調理にぴったり。玉ねぎのケルセチンは心筋梗塞や脳卒中リスク低下も。
【4】腸内環境を整える
玉ねぎの水溶性食物繊維フルクタンが善玉菌を増やし、便通改善・腸内環境をサポート。
【5】抗酸化作用
玉ねぎのケルセチンは強力な抗酸化作用で炎症や生活習慣病リスクを軽減。免疫機能を整える働きも。
※健康効果はミツカン公式サイト「酢の力」ほか、国内外のヒト臨床試験や疫学研究に基づく報告によるものです。
薄くて食べやすい!「基本の酢玉ねぎ」のレシピ
酢は米酢、黒酢、穀物酢など醸造酢であれば可。はちみつの量は好みで増減を。
《材料》(作りやすい分量)
玉ねぎ…2個 はちみつ…大さじ2 好みの酢…大さじ10(150ml) 塩…少量
《作り方》(保存期間:冷蔵庫で10日ほど)

【1】玉ねぎは縦半分に切って根元を落とし、繊維を断ち切るようにごく薄切りにする(スライサーが便利)。

【2】ざるに広げ、15分ほど空気にさらす(辛みを抑え、有効成分を引き出す)。

【3】清潔な保存瓶にはちみつと酢、塩の順に加えてスプーンなどでよく混ぜる。

【4】【3】に【2】を入れ、スプーンで底へ押しつけながら玉ねぎ全体が液に漬かるようにする。20分ほど漬ければ完成。料理には、液ごと計量して使用する。
◆教えてくれたのは:料理家・管理栄養士 成澤文子さん

「笑顔と健康は食卓から」をモットーに、心と身体によい食卓を提案。健康講座・栄養相談なども手掛け、健康寿命を延ばすレシピが得意。
撮影/市瀬真以、成澤文子 スタイリング/鈴石真紀子 取材・文/川越光笑
※女性セブン2025年9月25日・10月2日号