料理・レシピ

《酢の効果的な使い分けを料理家が伝授》いつもの料理をさっぱり格上げ!夏疲れ解消にぴったりのレシピ7つ

「豚肉とセロリの山椒酢炒め」(左)と「ピーマンとしらすの酢浸し」(右)
酢の使い分けがコツ!「豚肉とセロリの山椒酢炒め」(左)と「ピーマンとしらすの酢浸し」(右)
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家庭料理に欠かせない“酢”だが、その種類は幅広い。毎日の料理に どのように使い分けると効果的か、酢に詳しい料理研究家・岩崎啓子さんが伝授!

酸っぱい3つの効果

・食欲増進

酸味には食欲を刺激する効果が。食欲不振に陥ると筋力が衰え、熱中症にもなりやすい。

・疲労回復

酢に含まれる酢酸、レモンや梅干しに含まれるクエン酸には、疲労回復効果がある。

・消化吸収UP!

酸っぱいものには胃酸の分泌を促進し、消化吸収を助ける働きが。胃もたれなども改善。

家庭料理には5つの酢があれば十分

「家庭料理では、穀物酢、米酢、黒酢、白ワインビネガー、バルサミコ酢、この5つがあれば充分です。どれも味が異なるので、料理に合わせて使い分けるのがポイント。大きく分けると、穀物酢と白ワインビネガーは酸味が強く、米酢とバルサミコ酢は酸味がマイルド。黒酢は国産と中国産で酸味の強さが違うので、好みの味を選んで」(岩崎さん)

穀物酢で

米以外の穀物(小麦やとうもろこしなど)が主原料でさっぱりとした酸味がある。加熱すると旨みになり、酸味が和らぐ。

穀物酢
加熱すると旨みになり、酸味が和らぐ「穀物酢」
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「豚肉とセロリの山椒酢炒め」のレシピ

炒めて酸味がマイルドに。山椒の香りが刺激的。

《作り方》(2人分)

【1】豚切り落とし肉200gはひと口大に切り、塩・こしょう各少量を振る。

【2】セロリ大1本は筋を取り、茎は斜め切り、葉は2~3cm長さに切る。

【3】フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、【1】を入れて中火で炒め、豚肉の色が変わったら、セロリの茎を加えてさっと炒める。

【4】砂糖小さじ1、塩小さじ2/3、穀物酢大さじ3、セロリの葉を加えて炒め合わせ、仕上げに粉山椒少量を振る。

米酢で

米の旨みと甘みを感じるまろやかな酸味が特徴。酸味がマイルドなので加熱しなくても使いやすい。和食と相性抜群。

米酢
酸味がマイルドな「米酢」
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「ピーマンとしらすの酢浸し」のレシピ

プチプチと種ごと味わう夏の常備菜。保存期間は冷蔵で2日。

《作り方》(作りやすい分量)

【1】耐熱容器にだし汁1/2カップ、みりん大さじ1、しょうゆ小さじ1/2、塩小さじ1/5を入れ、ラップをせずに電子レンジ(600W)で1分加熱してから混ぜ合わせ、米酢大さじ2を加える。

【2】ピーマン5個は縦半分に切る。

【3】フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、切り口を下にして【2】を並べ、中〜弱火で両面を2~3分ずつ焼く。

【4】熱いうちに【3】を【1】に入れ、すりおろししょうが1片分、しらす30gを加え、さっと混ぜ合わせ、冷蔵庫で30分ほど漬ける。

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