
政界では石破茂首相が辞任を表明して、次の総裁は誰??と大騒ぎ。そんななか、この人も忙しくなってきた。オバ記者が首相官邸を訪れたのだ。いったい何があったのか? リポートする。
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石破総理に心境を直撃!?
長くテレビでしか見たことがなかった首相官邸に入りました! しかも今年1月17日に続いて2回目です。
ということは、いよいよ、「オバ記者、石破総理に今の心境を聞く!」か? なーんてね。そんなことはあり得ませんって。前回同様、あくまでも衆議院議員の事務所のアルバイトとして、です。しかし、それにしても何用あって? という疑問はもっともなことで、私だって議員事務所でアルバイトを始めて7年目の“珍事”だもの。

しかし当たり前だけど首相官邸ってそう簡単に入れるところではないの。今回だって茨城県結城郡八千代町の特産品、アールスメロンと梨(恵水)を広く知らしめるために、石破総理にPRするというのが目的でね。前もって議員事務所から申請をして日程を調整して、よくやく10分の時間をいただいたというわけ。
入館する人間は前もって全員、申請書を出して時間になったら揃って伺う、というものものしさだ。そして決められた部屋で待っていると石破総理がお出ましになり、八千代町の町長がご挨拶と口上を述べる。それから談笑をして退出するまで予定では10分。写真撮影も含めてだからあっという間よね。石破総理は出身地の鳥取も梨の産地なので、生産者の人と話が弾んでいました。

なぜ国会で働くように?
そうそう、で、オバ記者がなぜここに? という疑問よね。実はひょんなところで出会った衆議院議員(永田町では代議士という)田所嘉徳さんが、偶然、私の生まれ故郷が選挙区で、知り合ってから田んぼのあちこちに顔写真の立て看板が立っている人だ!とわかったの。そのくらい私は政治に無関心だったのよね。
そんな私に田所さんは出会った時に「ええ〜、桜川市ですか? 桜川市はどこですか? 真壁? 真壁はどこですか?」と畳み掛けてきたんだよね。その茨城弁を聞いているうちに、ピンと来た。そして「私は役に立ちますよ」と売り込んだわけ。

こうして押しかけアルバイトを始めたら、田所さんは水月会(解散している)という石破総理が立ち上げた派閥に入っていて、私も何度か派閥の会合でお茶出しをしたり、忘年会や総裁選のお疲れさま会ではざっくばらんにお話をしたり。聞けば他の派閥ではいちアルバイトが総理候補者とお酒を飲むなんてことはないらしいのよね。それを何の分け隔てもなく接してくれたのは、石破さんのお人柄に違いないの。それ以前に「野原さんもどうぞ」と言ってくれる田所さんの気さくさにも感謝よね。
茨城弁要員として活躍
そうそう、それで私の役割だけど、早い話が“茨城弁要員”よ。私の上司で、段取りから仕切りまで一手に引き受けたNさんはシゴデキの政策秘書だけど残念ながら神奈川県人。来客の八千代町のみなさんに何事かあった時には何たって茨城弁だ。自慢じゃないけれど私の茨城弁はネイティブで、しかも変幻自在にどんなタイミングでも出てくるの。
そんな万全の構えで臨んだけれど、幸い、八千代町のPR訪問は何事もなく無事終了して、私もホッとした次第。
そうそう、恵水という梨はマジで美味しいよ。いまのところ出荷量は限られているらしいけど、もし見かけたらぜひ!

◆ライター・オバ記者(野原広子)

1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。
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