
東京・代官山の住宅街にある『TACUBO』は、ミシュランで星を取り続けるイタリアンの名店。素材を活かした美食の数々は、多くの食通に支持されている。今回はオーナーシェフの田窪大祐さんが家庭でもお店の味を楽しめるレシピを特別に考案。「肩肘張らず、気軽に!それがイタリア料理らしさです」と語る田窪さんが教える、「鶏胸肉のカツレツ ポテサラ添え」を作ってみよう!
「鶏胸肉のカツレツ ポテサラ添え」のレシピ
衣はサクッ、胸肉はふわっとやわらかく。
「カツに合わせることを考えて、ポテサラはマヨネーズを使わないあっさり味に。カツの上にのせるなど、味変しながら食べても。肉は豚ヒレ肉を使ってもおいしいですよ」

《材料》(1人分)
鶏胸肉…1枚 薄力粉…適量 卵…1個 塩・こしょう…各適量 チーズ入りパン粉(粉チーズ:パン粉=1:1を混ぜ合わせる)…適量 サラダ油…適量(カツが軽くつかる程度)
【1】鶏肉をラップではさみ、瓶などで薄くなるまでたたく。そのまま冷蔵室に入れて20分おく。

【2】卵を割りほぐし、水20ml(分量外)と混ぜ合わせる。
【3】【1】に塩、こしょうを振って薄力粉をまぶし、【2】にくぐらせてチーズ入りパン粉をつける。
【4】サラダ油を160℃に熱し、【3】をカラリとするまで揚げ、取り出して油を切る。
《Point》

「鶏肉はたたくと、繊維が崩れてやわらか食感に。そのあと冷やすことで、衣がつきやすくなります」(田窪さん)

パン粉にチーズを加えて衣にコクをプラス。
「肉につけるときは、手で押さえてしっかり密着させます」(田窪さん)
《ポテサラ》
《材料》(2人分)
じゃがいも…150g きゅうり・トマト…各50g 紫玉ねぎ…少量 塩…適量
【A】ケイパー…10g レモン汁…5ml オリーブオイル…適量
《作り方》
【1】きゅうりは薄切りにし塩少量を振って30分〜1時間おき、水気を絞る。
【2】じゃがいもは皮をむいて小さめの一口大に切り、1%量の塩を加えた湯に入れ、やわらかくなるまで4〜5分ゆでて湯を切る。

【3】トマト、玉ねぎは小さめの角切りにし、【1】、【A】とともにボウルに入れる。【2】を熱いうちに加え、じゃがいもを軽くつぶしながら混ぜる。
《Point》
加熱したじゃがいもは、熱いうちにほかの具や調味料と合わせることで、味なじみがよくなる。
◆教えてくれたのは:TACUBO オーナーシェフ 田窪大祐さん

国内外で修業後、2016年、東京・代官山に『TACUBO』をオープン。薪で焼き上げる肉など素材にこだわった料理が人気で、予約枠は即埋まるほど。白金台店、テイクアウトのドルチェを扱う『DOLCE TACUBO』も展開。
◆TACUBO 代官山

東京都渋谷区恵比寿西2-13-16 ラングス代官山1F
16:00〜23:00(L.O.20:00)※完全予約制
日曜定休(不定休あり)
https://tacubo.com/
撮影/澤木央子 取材・文/平井薫子
※女性セブン2025年10月16・23日号