
2025年6月、国土交通省は宅配ボックスの設置や、玄関先への“置き配”標準化に向けた検討を始めた。配送業界の人手不足が深刻化する中、再配達を減らし、業者の負担軽減を図る。置き配は配達時間を気にせず荷物を受け取れるメリットがあるが、戸建て住宅や宅配ボックスがない集合住宅では紛失や破損、個人情報流出のリスクが懸念される。

こうした問題を受けて家具やインテリア雑貨の企画・販売を手がける「不二貿易」は、再配達の削減とユーザーの安心を両立させる宅配ボックスを開発した。
「本製品は上下に1段ずつ、個別の開閉が可能な2ボックス構造を採用しているので、異なる時間帯の配達にも対応できます。扉の横にはプッシュキーがあり、宅配業者が荷物を入れた際にこれを押して施錠。その後、付属の鍵で開錠するスタイルです」(同社管理部企画マーケティング課広報室の古子未来さん・以下同)

上段の容量は約22リットル(幅46.5×高さ25×奥行31cm)、下段は約62リットル(幅46.5×高さ57×奥行31cm)で大きめの荷物も収納可能だ。
「上段はA4サイズの封筒や、メルカリなどで使われている小ぶりな荷物用の箱などが入ります。下段は2リットル×9本詰めのペットボトル用段ボールも保管できるサイズです」

上下段とも、庫内が見える小窓が扉に付いていて、荷物の有無をひと目で確認できる。盗難防止対策もきめ細かい。約150cmの付属ワイヤーを背面中央の突起部分に通し、手近な柱やフェンスに固定し、ダイヤル式の鍵で施錠できる。本体は15kgと重量感があり、取っ手がないため持ち運びにくい点も盗難防止に一役買っている。
さらに、扉と本体の接合部にL字型の折り返し枠を配し、雨水や粉塵の侵入を防ぐ設計になっている。脚部にはアジャスターが付属し、地面の傾斜に合わせ水平を保持できる。

「約2.5cmまで伸縮可能で、傾斜地でも安定した設置が可能です」
デザインは、シックな白と黒の2色展開。
「無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインとマットな質感が、どんな空間にも溶け込みます。また、扉にはマグネットを内蔵し、しっかり閉まりつつも滑らかな操作感を実現しています」
配達業者と利用者双方が使いやすい仕様は、置き配の需要拡大に伴い、大きな注目を集めそうだ。
【商品DATA】
『スチール宅配ボックス Luca』 不二貿易 3万800円
サイズ/幅48.5×高さ88×奥行36cm
重量/15kg
カラー/ホワイト、ブラック。鍵(2本)、印鑑ケース(2つ)、ワイヤー・ダイヤル鍵、地面に固定できるアンカーボルト(2本)などが付属
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取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2025年11月6日号