
歌舞伎役者・市川團子(21)が芸能事務所「トライストーン・エンタテインメント」に所属することが発表された。團子を受け入れたのは、小栗旬(42)が社長を務める事務所で、今後は父・香川照之(59)がそうだったように、映画やドラマといった映像作品でも活躍することが期待される。
「来年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に、小栗さんが織田信長役で出演。信長の小姓として身辺に使えた森蘭丸役で、團子さんが出演します。團子さんにとっては、大河ドラマはもちろん歌舞伎以外の映像作品も初めてです。小栗さんの一挙手一投足を間近で経験できることは、彼の役者人生にとって大きな財産となるでしょう」(芸能関係者)

一方、團子の父・香川と小栗の間には、20年以上にわたる深い絆がある。
「2人の出会いは、小栗さんがまだ20代前半の頃に出演したドラマ『救命病棟24時』(フジテレビ系)の撮影現場でした。2005年放送の第3シーズンでレギュラー出演していた香川さんは、スタッフとの間で演技や演出について意見の相違があったそうなんです。共演していた小栗さんはそのやり取りを見ていて、ロケバスで2人きりになった際、香川さんが演技論を小栗さんに語ったことがあった。香川さんの役者としての情熱を感じた小栗さんは、スタッフと意見をぶつけ合うことも時には必要だと感じたようです。以降、プライベートで飲みに行ったり、お互いの舞台を観劇しては打ち上げに参加したりする仲になったといいます」(別の芸能関係者)

それ以来、共演は多くないものの、香川は小栗を「役者としても人間としてもパーフェクト」と絶賛してきた。
「香川さんは以前から、“将来、團子の歌舞伎以外の仕事は外部に預ける”と周囲に明かしていました。小栗さんを信頼している背景には、小栗さんが掲げる“アメリカのような俳優のユニオンをつくる”という構想もある。芸能事務所の枠をこえ、俳優個人を守る人間だということで預けたのでしょう。何より小栗さんの事務所なら仕事の幅が広がる、という現実的な判断もあったようです」(前出・別の芸能関係者)
大河ドラマでの信長と蘭丸の共演は、新たな師弟関係の始まりでもある。


