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《『鏡獅子』で”最初で最後の”親子共演》市川團十郎、ぼたん&新之助へ「先代から受け継いだ芸と魂を継承したい」

市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助(撮影/中村和孝)
市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助が作品に込めた思いを明かす(撮影/中村和孝)
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市川團十郎(48才)が出演する、16回目となる新橋演舞場でのお正月公演「初春大歌舞伎」が1月3日に開幕。10年ぶりとなる名作への出演や古典作品のラインアップなどが話題になっている中、大きく注目されるのは、市川ぼたん(14才)、そして、市川新之助(12才)と揃っての出演だ。3人揃って迎える初春の大舞台で魅せる“最初で最後”の『鏡獅子』ほか、歌舞伎への注目が高まるいまこそ、3人が作品に込めた思いを語り尽くす。

ぼたんと新之助と“最初で最後”の共演

市川團十郎
市川團十郎(撮影/中村和孝)
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新作や古典のアレンジなど、團十郎にとって「挑戦の場」でもあるお正月公演。16回目となる今回の「初春大歌舞伎」では『熊谷陣屋』『矢の根』『鳴神』など貴重な古典作品が並ぶ。

「昨年、映画『国宝』のヒットで歌舞伎に興味を持つかたが増えました。年代を問わず、“初めて歌舞伎を見に来た”と舞台に足を運んでくださるお客様も多くいらした。古典作品は学べば学ぶほど深みが増し、楽しんでいただける。いまなら“挑戦”してもいいのでは、と選んだ演目です」(團十郎・以下同)

市川團十郎、市川ぼたん
市川團十郎、市川ぼたん(撮影/中村和孝)
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『春興鏡獅子』では、胡蝶の精を演じるぼたん、新之助との親子共演となる。

「九代目團十郎が娘の翠扇の稽古から着想して作った型で、市川宗家にとって特別な演目のひとつです。ぼたんと新之助には、いつか胡蝶の精を経験させたいと思っていました。本来は子役が演じますから、年代としては2人ともギリギリ。“最初で最後”になるのかなと。稽古は2人とも気合が入っていました」

「芸」という“荷物”を預かる側から託す側になった――より一層精進したいですね

市川團十郎
市川團十郎(撮影/中村和孝)
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昨年は『仮名手本忠臣蔵』を再構築した『双仮名手本三升 裏表忠臣蔵』を披露した1月から、10月には福岡・博多座、京都・南座で約60㎏の大型衣裳に着替える様子を舞台上で拵え、12月にはタイ・バンコクで襲名後初の海外公演を行うなど、精力的な1年だった。

市川團十郎、市川新之助
市川團十郎、市川新之助(撮影/中村和孝)
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「2025年は自分なりに歌舞伎と向き合う時間がより多く、深く持てたと思っています。初春大歌舞伎で新之助がお披露目する『矢の根』という演目は、実は私自身は勤めたことがありません。父が生前言っていたことを思い出し、息子に伝えています。

歌舞伎は江戸時代から脈々と続く伝統芸能で、人が人へ伝承していくことでしか未来にはつながらない。これまで私自身が先代をはじめ先輩方から教えていただいたことを、次世代に継承していくこと、それを強く意識しています」

成長し力がついたからこそ、気づけることがあると強く感じています

市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助
市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助(撮影/中村和孝)
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「昨年は舞台や稽古を離れたところで家族との時間もたくさん持てたと思っています。新之助とは2人でアフリカに、ぼたんも交えての家族旅行はハワイにと、長期間の旅が実現できました。

どちらの旅でも、2人が体調を崩してしまって私が看病する場面もあったので(苦笑)、今年こそは体調が万全な旅に出たいですね」(團十郎)

「初めての演目も多く、不安もありますが、向き合うべきところに楽しく向き合い、乗り越えて、自分のものにしたいと思います」(ぼたん)

「2026年はさまざまな経験を通して、人生の糧にしたいです。大好きなゲームもたくさんできるといいな」(新之助)

市川團十郎家に伝わる「にらみ」も披露!

「初春大歌舞伎」
「初春大歌舞伎」
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大好評上演中!「初春大歌舞伎」

期間:2026年1月3~27日
場所:新橋演舞場
【昼の部】11:00開演
【夜の部】16:15開演

※女性セブン2026年1月22日号

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