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《高市首相は誕生したが…》昭和女子大学総長の坂東眞理子さんが語る「ガラスの天井」の現状、「女性が自分の可能性を限定する考え方が根強く残っている」

昭和女子大学総長の坂東眞理子さん
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 昨年、日本初の女性首相に高市早苗氏が就いたことで、ガラスの天井がついに破れたと世は沸き立った。

 だが、長く婦人問題にかかわってきた昭和女子大学総長の坂東眞理子さん(79)は「まだガラスの壁は破られていない」と指摘する。

「たとえば企業の採用は、成績順に採用すると女性ばかりになって困るからと、成績が悪くても男性を一定数採用するという声が漏れ伝わります。いちばん痛感するのは子供が生まれてからで、育児のため思うように働けなくなって壁を感じる女性がまだまだ多い」

 女性に育児や家事を求める昔ながらの固定観念だけでなく、「女だから無理して働かなくていい」と考える女性らにも苦言を呈する。

初めて女性首相に就任した高市氏(時事通信フォト)
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「自分の可能性を限定する考え方はすごくもったいない。世の中にはまだ“女性はこうあるべき”という無意識の思い込みを抱いている人が多いですが、女性自身がその思い込みから解放される必要があります」

 女性が男性と同じように活躍する男女共同参画社会はまだ道半ばだ。今年も「壁」を壊すために尽力したいと坂東さんは語る。

「本当の男女共同参画社会を実現するには、“見えない壁”を乗り越える女性を後押しすることが欠かせません。私は今年80才になりますが、まだやるべきことがあると感じています」

女性セブン2026122日号