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《「また出てる」と思わず検索》隠れたCMクイーン・天野はな(30)は「有名大学出身の才媛」今年はドラマでも存在感

ドラマが話題(番組公式HPより)
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テレビをつければ、ふとした瞬間に彼女と目が合う。飾らない自然体な演技で、数々のナショナルクライアントに愛される女優・天野はな。そんな彼女の魅力を、放送作家でコラムニストの山田美保子さんがレポートする。

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「隠れたCMクイーン、天野はな」と言われて、どれくらいの方が彼女の顔を思い浮かべるだろうか。例えば、2023年、広瀬すずが「三井のすずちゃん」として出演する『三井不動産』のシリーズCMの中の1本、「三つのい」編で、友人代表の広瀬のスピーチをウェディングドレス姿で聞き入っているのが天野。

『サントリー 金麦』のメッセンジャー・黒木華出演のシリーズで、新米店長を務める花屋に勤務する同僚役を演じるのも天野。最新作「鍋と人参と」編では、共に鍋をつつきながら彼氏にフラれたことを黒木からツッコまれ、「今、言います?」と笑っている。

さらに2025年9月から現在も頻繁に放送中で、timeleszの寺西拓人が出演する『ジョブメドレー』の「ジョブメドレーで会いましょう。」シリーズの「ベタ褒め面接」編に出演しているのも天野。看護師に扮した寺西から「経験、お人柄、看護への想い」を認められ、「僕はあなたと働きたい!」と言われ、感極まって号泣する印象的な作品だ。

2017年頃からCM出演が増え始め、人気CMで多くのスターたちと共演。決して主役を邪魔することがないタイプではあるが、存在感が抜群の二番手であり、思わず、「誰?」と検索したくなる。

CMでもこの通りなので、ドラマに出演すれば、視聴者の多くが「あぁ、この子、知ってる」「また出ている」と認識する。近年、筆者が特に覚えているのは、2022年10月期、長澤まさみ主演の『エルピス‐希望、あるいは災い』(関西テレビ制作・フジテレビ系)で、バラエティ番組のスタッフ役で出ていた天野だ。出演シーンは少なく、台詞らしい台詞があったようには記憶していない。が、最終回の彼女の出演シーンは、長澤がキャスターとして出演する報道番組をバラエティ番組のスタッフルームにあるテレビで同僚と共に見守るというもの。本当に短いシーンだったのだが、天野の表情からは、立場は違えど、男性社会の中で懸命に働いているからこその長澤への強いリスペクトが感じられたものだ。

これまで連続ドラマに関しては、レギュラーで全編に出演する機会がほとんどない天野だったが、1月5日からスタートした『替え玉ブラヴォー!』(NHK)では、北香那の幼なじみであり、親友のバレエダンサー、二木優美として出演している。

同作はバレエ教室のシーンが多く、元バレエダンサーの床嶋佳子や、元宝塚スターの遼河はるひら、“経験者”が複数出演しており、天野も「特技がクラシックバレエ」ということでオーディションに呼ばれたそうだ。

ここからネタバレも含みます

(以下、ネタバレ含みます)だが、勤務している広告代理店でバレエウェアブランドの発表会を担当した際、予定していたダンサーが急遽来られなくなり、バレエ経験者ということで代役となるも、予想外のアクシデントが起こり、親友(天野)からも絶交を言い渡される……。ラーメンとバレエが絡み合う「女同士の友情取り戻し」ストーリーである同作において、北が演じる佳里奈に全力で向き合う、ひたむきなアラサー女性・優美というのは、今年でリアル30歳の天野にはピッタリな役柄ではないか。

そして「夜ドラ」は2025年だけでも『コトコト~おいしい心と出会う旅~』『バニラな毎日』、『いつか、無重力の宙で』、『ひらやすみ』など話題作が続いており、キャストの多くはその後、同じNHKの別枠のドラマに起用されたり、情報番組で特集され、今期の民放ドラマに出演している者も少なくない。

天野も間違いなく、『替え玉~』で知名度を急上昇させ、さらに多くの作品やCMからオファーが増えそうな予感。2月26日からは舞台『大地の子』に出演予定だ。

ちなみに、ニホンモニター調べの「タレントCM起用社数ランキング」で2025年上半期も下半期も上位にランクインして話題を呼んだ「隠れたCMキング」小倉史也は、2025年7月期、『DOPE 麻薬取締部特捜課』(TBS系)で異能力者ハンターとして出演して存在感を見せつけて以来、さらに知名度を上げ、2026年前期の連続テレビ小説『風、薫る』(NHK)への出演も決まっている。

愛知県出身で明治大学文学部文学科演劇学専攻を卒業し、キャリアを重ねてきた30歳。天野はなの2026年に、さらに注目したい。