ホームページにはチェックポイント多数
かかりつけ医選びの第一歩は、受診してみること。その前にホームページはしっかりチェックしておこう。
「まずは医師が何の専門かは知っておくといいですね。例えば、内科、消化器内科、循環器内科と書いてあったら、内科の次にくるのがその先生の専門の可能性が高いです。内科の次に呼吸器内科、循環器内科、消化器内科と続くのは、本来だったらあり得ないこと。おそらく呼吸器内科が本当の専門で、循環器内科、消化器内科は“とりあえず”つけたものの可能性があります。
大病院への勤務歴が長いと安心するかもしれませんが、専門外のことにあまり精通していないことも。大病院から独立したての開業医に診てもらう場合は、そのことを念頭に置いてください」
最近では、専門性にとらわれずに内科の全領域を横断的に診る「総合内科専門医」の資格を持つ医師も増えてきた。
「私は総合内科専門医の資格も持っていて、これもひとつの判断材料になると思います。2018年に新内科医制度がスタートし、まず幅広い内科の知識を身につけたうえで、その後に循環器や消化器などのサブスペシャルティへ進むキャリアが一般的になっている。
最近の内科医は、総合的に診る力と専門性の両立が求められる時代となっています。若い開業医なら、新制度のもと、包括的な内科専門の知識を持っているはずです。ただ、年配でもある程度長く開業医をやっている人なら、さまざまな患者さんを診てきて、知識も経験も身についていると思います」
医師が「病気」ではなく「患者」自体を診ていることが必要だと話すのは菊池さんだ。
「先日、お腹が痛いと消化器内科を受診して胃薬を出されたおばあさんが、『治らない』とうちの病院を受診しました。腹痛を訴えていても原因は胃腸だけではありません。問診や検査の結果、おばあさんは心筋梗塞を起こしていたんです。専門医はやはり自分の専門でしか判断できないこともあるし、そもそも専門外には意識も及ばない医師もいます。人の命と向き合うにはあらゆる角度からの診察が求められる。そこに重きを置いている医師なら安心できます」
クリニックのホームページで医師の顔写真が出ているうえで、「意欲」を示しているといい。
「“どんなことでも来てください”とか“総合的に診ます”というのもひとつの目安。総合診療クリニックとは書いていなくても、医師がそういう考え方でいるなら、候補にしてもいいのでは」(菊池さん)
受診のきっかけとしてうってつけなのが、各自治体が行っている健康診断だ。
「健康で特に病院に行く必要性のない人なら、健康診断を受けてみる。医療機関がいくつも掲載されている地域なら、“今年はここに行ってみよう”“来年はここ”というように、複数のクリニックを比較することも可能です」(西村さん)
土山さんは、「風邪をひいたときがチャンス」と話す。
「高血圧や糖尿病などで受診して薬を出されてからだと、病院を変えづらくなる人も多いと思います。軽い風邪や熱が出たときなら、単発で終われるので、様子を見るにはいちばん手っとり早い」(土山さん)
そのほかクリニックの雰囲気も、大切な要素だ。
「スタッフ同士の仲が悪そうなところは避けた方がいいかもしれません。ほかの医療機関との間だけでなく、院内での連携もとても重要ですから。電話越しの受付の人が親身になってくれるかも、クリニックの雰囲気が表れます」(大橋さん)
詳細なチェックポイントは掲載のリストを参照し、健康と命を守ってくれるかかりつけ医を選んでほしい。

※女性セブン2026年2月12日号