
イライラや不眠、頭痛や肌荒れなど、気温や環境の変化が激しい春は、体調もゆらぎがち。そんな季節にこそ取り入れたいのが、薬膳おかゆ。国際中医師、国際薬膳師、鍼灸師・岡尾知子さんが、胃腸をいたわりながら巡りを整え、やさしく不調に寄り添ってくれるおかゆレシピを伝授。胃の中でやさしくほどける一杯を習慣に、春を軽やかに過ごして。
※材料は作りやすい分量です。
薬味がゆ
基本の白がゆに香り豊かな薬味をたっぷりのせて春の“気”の滞りを発散!
【1】米1/2合は研いで水適量を加え、20~30分以上浸水させて(ポイント1)ざるに上げ、鍋に入れる。
【2】水3カップを加えて中火にかけ、煮立ったら(ポイント2)弱火にして底からやさしく混ぜ、箸をはさんでふたをし(ポイント3)、好みの柔らかさになるまで30分ほど炊く。
【3】ふたを取り、塩小さじ1/3を加えてさっと混ぜる。
【4】器に盛り、薬味野菜(長ねぎ5cm分は縦半分に切って斜め薄切り、みょうが1個は縦半分に切って斜め薄切り、しょうが1/2片・青じそ2枚はせん切り)を混ぜてのせ、かつおぶし適量をのせ、好みでしょうゆ少量をかける。
【5】トースターで軽く焼いて切った油揚げ適量をのせる。
Point1:米を浸水させる
20~30分以上浸水させると芯まで水を含み、とろみのあるおかゆになる。

Point2:泡が立ったら弱火に
泡が立ちはじめたあとに弱火にすると、ふっくらとした粒感に仕上がる。

Point3:箸をはさんでふたをする
すき間から蒸気を抜いて、吹きこぼれを防止。程よく水分が飛ぶ。

薬膳Point
「ストレスで“気”が滞るときは、香りのよい食材で発散を。薬味は消化を助ける働きもあり、春のデトックスにぴったり」(岡尾さん・以下同)
れんこんがゆ
肌荒れに……れんこんをじっくり加熱して美肌効果を高める

【1】米1/2合は研いで水適量を加え、浸水させてざるに上げ、鍋に入れる。
【2】水4カップとれんこん150g(皮をむき、ポリ袋に入れてすりこ木などで叩いたもの)を加えて中火にかける。煮立ったら酒小さじ2を加えて底からやさしく混ぜ、箸をはさんでふたをし、好みの柔らかさになるまで30分ほど炊く。
【3】ボウルに、粗く皮をむいて薄切りにしたきゅうり1本と塩昆布5g、いりごま小さじ1を入れ、軽く混ぜる。水分を絞り、ごま油少量を加えて和える。
【4】器に【2】を盛り、【3】と梅干し適量を添える。
薬膳Point
「季節の変わり目は肌も敏感に。美肌を支える代表食材、れんこんをじっくり煮て力を引き出し、味わい深いおかゆに。肌を潤す食材のきゅうりを、付け合わせに」
参鶏湯風がゆ
疲れやすさに……滋養たっぷり! 体にしみわたるおかゆで疲労回復

【1】米・もち米各1/4合は研いで水適量を加え、浸水させてざるに上げ、鍋に入れる。
【2】鶏胸肉1枚は食べやすい大きさに切り、塩・酒各少量をまぶして10分ほど置く。
【3】【1】の鍋に水4カップ、【2】、干ししいたけ3個(水で戻して石づきを取り、4等分に切る)と戻し汁、なつめ2個、つぶしたにんにく1片分を入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にして底からやさしく混ぜ、箸をはさんでふたをし、好みの柔らかさになるまで30分ほど炊く。
【4】水で戻したくこの実20個、松の実大さじ1、斜め薄切りにした長ねぎ1/2本分を加えてひと煮立ちさせ、塩小さじ1/2を加えてさっと混ぜ、器に盛る。
薬膳Point
「環境の変化などで疲れやすい体に。もち米は“気”を補う力が高く、疲れているときにおすすめ。“気”を補う鶏肉や干ししいたけ、滋養強壮や体力回復にくこの実や松の実を加えて参鶏湯風に」