
総務省の消費者物価指数によると、背広上下のドライクリーニング代は’25年1月時点で、’20年比で約2割上昇。さらにこの春からは、原油価格高騰などの影響で5~15%程度値上げされる。そこで節約のためにも知っておきたいのが、自宅クリーニングの方法。ウール&カシミヤセーターの洗い方や洗濯の失敗リカバリー術をおうちクリーニング研究家のハナさんが教えてくれた。
ウール&カシミヤセーターの洗い方
【1】ウールやカシミヤは、水洗いをすると縮む可能性がある。万が一縮んでもアイロンをかけるなどして修復できるよう、洗濯前に本来の大きさを型取りしておく。セーターを半分にたたんで紙の上に置き、輪郭を写して。

【2】人肌ほどのぬるま湯におしゃれ着用洗剤かドライマーク用洗剤を溶かし、約10分つけおく。洗濯機で約1分脱水後、人肌より低めの水温ですすぐと、縮み防止になる。


【3】柔軟剤を使う場合は、すすぎ後にもう一度水をためて規定量の柔軟剤を入れ、すすいだ後のセーターを入れて5分ほどつけおく。その後、洗濯機で約1分脱水。

【4】カシミヤに限らずニット類はすべて、平置きの陰干しがルール。水を含んだニットの自重で型崩れする可能性があるので、ハンガーなどで吊り干ししないこと。

【5】完全に乾いたらスチームアイロンで形を整える。特に伸びて広がった襟元はアイロンがけできれいになる。直接かけず、生地から1cmほど浮かせ、スチームだけをかけるようにして整える。

【知っ得!】裾や袖は縫い縮めて洗う
袖や裾が伸びてヨレヨレになっている場合は、写真のように縫い縮めてから洗えば修復できる。希望サイズより小さめに縫うのがおすすめ。
洗濯失敗!? 縮みやしわ、どうする?諦めないで!ウール・カシミヤ・シルク復活術
水洗いで失敗しやすいウールやカシミヤ、シルクだが、高確率で修復可能だという。試してみよう。
コンディショナーで繊維の絡みを解消!
「ウールやカシミヤなどの動物性繊維は、スケールといううろこ状の形態をしています。水につけるとこのスケールが開くのですが、その状態で洗う(摩擦を加える)と繊維同士が絡み、縮みます。手洗いしたり、洗濯ネットに入れて弱水流で洗ったりと、摩擦が少ない洗い方をすると予防できます」(ハナさん・以下同)
縮んだ繊維を戻すには、絡まりをほどけばいい。
「そのために必要なのがコンディショナー(またはリンス)。アモジメチコンやジメチコンというシリコン成分が、スケールをコーティングして絡みを軽減してくれます」
シルクのブラウスもシャンプー&コンディショナーで手洗いし、あて布をしてアイロンをかければ、しわにならずに仕上げられる。
【1】水にコンディショナー約15g(6プッシュ)を溶かし、縮んだ衣料を入れて30分ほどつけおく。終わったら洗濯ネットに入れて洗濯機で約1分脱水するか、タオルドライする。形を整えて日陰で平干しする。
【2】完全に乾いたら洗濯ばさみなどで身頃の片方をアイロン台に固定。伸ばしたい長さまで少しずつ生地を引っ張りながらスチームアイロンをかける。

◆教えてくれたのは:おうちクリーニング研究家・ハナさん
おうちクリーニング研究歴30年。年間100種類以上もの洗剤や柔軟剤、洗濯グッズを自腹で購入し、検証。ブログ『ハナの洗濯ラボノート』を中心に、女性誌やテレビ、ラジオなどでも活躍中。
写真/ハナ
※女性セブン2026年5月7・14日号