《2人合わせて167才》高須克弥院長✕デヴィ夫人・スペシャル対談“生涯現役”の極意「とにかく死ぬまで働けばいいんですよ」「好奇心、興味、探究心。これは絶対に大事」
やりたいことがあれば人間は頑張れる
高須:いつまでも明日があると思わずに「今日が人生でいちばんいい日だ」と信じて、懸命にその日を生きる。最近は、全力でやりたいことをやった結果、ふと途切れるように人生が終わるのがいちばん幸せなんじゃないかと思っています。早々にリタイアして家に引きこもりがちな高齢者も多いですが、とにかく死ぬまで働けばいいんですよ。退職なんかしなきゃいい。
ぼくのゴルフ仲間は92才と94才ですが、どちらもバリバリの現役です。「一生働け」と乱暴なことを言うと叩かれそうですが、やりたいことを持っている人は、ずっと元気を保つことができます。完全に退いてしまうと、頭も心も停止してしまいますからね。
デヴィ:ええ、本当に。私はやりたいことだらけで、毎日時間が足りなくて困っています。日々の中に、小さくても新しい楽しみを発見できる人は、いつまでも若くいられるのではないかしら。季節の変化や、生き物たちとの触れ合いもそのひとつ。私は朝早く起きてテラスに来るスズメに餌をあげることから、1日が始まります。夏はホタルの光、秋はスズムシの声を楽しみます。年を取るとどうしても感動が薄くなりがちですが、私は1日に10回は感動しますよ。
きれいな花を見て感動する。生き物を見てかわいいと思う。何でもいいのです。感動すると体内のホルモンが活性化し、リンパの流れがよくなって、それが肌や表情に表れます。これが「もうあれも見た、これもした。飽きてしまった」となると、どんどん老けて、生きたまま化石になってしまう。好奇心、興味、探求心。これは絶対に大事です。

高須:好奇心を持って「これをやってやる」という気持ちが、生きる気力になるのですからね。
デヴィ:年を重ねると終活や物の整理をするかたも多いですが、私はなかなかできないんです。愛着があるから、集めた絵画や美術品、宝石を捨てられない。
高須:ぼくは最初のテレビ出演からすべてのビデオを残していますよ。膨大な量がありますが、全部データ化してAIに読み込ませ、「AI高須克弥」を作りたい。そうすればぼくがいなくなってもAIが考え、話すことができます。
デヴィ:それは面白いわね。
高須:ぼくの師匠で、「美容整形の神様」といわれるイヴォ・ピタンギは、リオデジャネイロ五輪(2016年)の開会式当日、車椅子に乗って聖火ランナーを務めました。当時90才。そして、その翌日に亡くなりました。「まだまだ元気だなあ」と思っていたら、その翌日にですからね。「絶対に走る」という気合で、有言実行したのでしょう。
あれがぼくの理想の死に方です。やりたいことがあれば、人間は頑張れる。だから最期まで、現役の医者でいたいですね。
【プロフィール】
高須克弥(たかす・かつや)/1945年、愛知県生まれ。医師(美容外科、整形外科、形成外科。学位は医学博士)。2018年に自身の全身がんを公表(発病は2014年)。
デヴィ・スカルノ/1940年、東京都生まれ。1959年にインドネシアのスカルノ大統領と出会い、結婚。政変により1970年、一人娘を連れてパリに亡命。その後、日本を拠点にタレント活動を行う。
※女性セブン2026年6月4日号