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《待望の続編大ヒット!『プラダを着た悪魔2』》辛酸なめ子さん「20年ぶりに同じ舞台で続編が作られる意味がある」

あの「ランウェイ」に、スターたちが再び集結―5月1日の公開からわずか2週間で映画『プラダを着た悪魔2』は、日本国内での興行収入が30億円を突破し、“プラダ”旋風を巻き起こしている。“働く女性のバイブル”として愛されてきた作品の待望の続編は、20年の時を経て、なぜいまなお私たちを夢中にさせるのか。コラムニスト・漫画家の辛酸なめ子さんが本作の魅力とともに次回作への期待を語る。

辛酸なめ子
コラムニスト・漫画家の辛酸なめ子さんが独自の視点でヒット作を語る
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『プラダを着た悪魔2』を見て、アンディ役のアン・ハサウェイもミランダ役のメリル・ストリープも、年を重ねても変わらぬ美貌で驚きました。トップ女優の意地とプライドはお見事です。

誰も歯向かえない存在だったミランダが会議での発言をたしなめられたり、SNSでの閲覧数が重視される内容からは、昨今のコンプライアンス重視の風潮や紙媒体の衰退という時代の流れをうまく反映していて、20年ぶりに同じ舞台で続編が作られる意味があるなと思います。

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前作名場面のセルフオマージュにも注目!(写真/公式Xより)
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前作では“悪魔”のミランダが出す無理難題に対して、アンディが見事に応え続ける様子が爽快で、“次はどんな試練があるんだろう”というワクワク感がありました。今作のテーマである「ファッション誌業界の衰退」だけを描いたらスケールダウンしそうなものですが、壮大な買収劇やイタリアでのイベントの様子など、ゴージャスな世界観は健在で、見ていて楽しかったです。

アンディの恋愛模様は解釈の余地がある部分でしたね。今作のお相手は不動産関係の覇気がないオジさん。しかも少ししか会っていないしテンションも低めなのに、どうして恋愛にまで発展したのか…。目指していた道で成功し、仕事に邁進するアンディにもどこか満たされない部分があったのかな。昔もいまもキャリアウーマンの仕事と恋愛の両立は難しそうです。

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続編では新たな恋愛模様も…(写真/aflo)
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気になるポイントはありつつも、アン・ハサウェイは何を着ても似合うし、街を歩いているだけでサマになる。今作では、世界を飛び回るジャーナリストになったアンディが、ファッション誌『ランウェイ』の危機を救うために突如、古巣である編集部に舞い戻るところから始まります。新たな環境での挑戦ですが、彼女ならきっと何かをやってくれるという力強さと安定感、自己肯定感に圧倒されました。

主演キャラクター以外では、予告動画で新たに登場したアジア系のアシスタントが、「時代遅れのステレオタイプ」だと炎上していて心配していたのですが、実際の作品ではいい働きをしたうえ、終盤に驚くような変身を見せてくれて安心しました。主題歌を歌うレディー・ガガがカメオ出演する場面も見どころです。

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前作のワンシーン(写真/共同通信社)
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主要メンバーが皆若々しく、この先も続きそうなエンディングだったので『プラダ3』も期待できそう。今作ではAIの話も出てきましたが、この先の未来はAIがさらに社会の中心となっていくはず。写真やモデルをAIが作るようになる時代はすぐそこかもしれません。次回作は創造性を失ってゾンビのようになった人間が人類滅亡をかけてAIと戦うという、ものすごい展開になるかもしれませんね。

※女性セブン2026年6月4日号