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《NHKドラマ化『ムショラン三ツ星』が話題》オバ記者が明かす“クサくないメシ”を作る管理栄養士の話、そして「元受刑者と私とどこが違うのか」という自問

元受刑者の半数近くが刑務所のリピーター

 第3話は炊場で共に汗を流し、すっかり更生して社会に復帰したはずの受刑者が再度罪を犯して刑務所に戻ってくる話なんだけど、聞くところによると、世の中に元受刑者は10万人以上いて、その中の半数近くが刑務所の“リピーター”だそう(法務省『再犯防止推進白書』には《再犯者率は、初犯者数が大幅に減少していることもあり、近年上昇傾向にあり、2020年は、49.1%と、調査の開始(1972年(昭和47年))以降過去最高であった》とある)。

 先日、黒柳さんが定期的に開いている講演会を聴きに行ったら、司会が元警察官で、登壇した2人の男性はどちらも元受刑者だった。うち1人は黒柳さんの教え子で、「いろいろ学ばせていただいた卒業生です」と言うの。「第二の学校でしたか?」と司会に聞かれると、「はい、国立です」だって。そりゃあ、刑務所は国立でしょうよ(笑い)。

 その彼は覚醒剤で捕まり、出所後にまた手を染めかねないと自ら危険を察知して、ダルクに向かったのだという。ダルクとは、専門家と一緒に依存症仲間がミーティングや共同生活を通じて、「薬物を使わない一日」を積み重ねながら薬物依存からの回復を目指す施設だ。なので再犯を免れていると晴れやかな顔で言うの。そうやって人前に出て話すだけでも大変なことよね。

 そんな彼と私とどこが違うのか。ギャンブル依存症20年の私が入るダルクはなかったのか。そんなことを講演会場の最前列でつらつら考えていたのでした。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2026年7月9・16日号

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