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《NHKドラマ化『ムショラン三ツ星』が話題》オバ記者が明かす“クサくないメシ”を作る管理栄養士の話、そして「元受刑者と私とどこが違うのか」という自問

“クサくないメシ”を作る管理栄養士について語る(写真/イメージマート)
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 善良な市民であれば、その様子を知る機会などほとんどない刑務所だ。女性セブンの名物ライター“オバ記者”こと野原広子さんは、そんな刑務所の様子をよく知る友人がいるという。オバ記者が“クサくないメシを作っている友人”について綴る。

刑務所で給食を作りながら、受刑者たちに調理を教える管理栄養士

 NHKの土曜ドラマ『ムショラン三ツ星』が話題だ。実は私、このドラマの原作となった『めざせ!ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります』(朝日新聞出版)の作者、黒柳桂子 さん(“柳”の正式な表記は“木へん”に“夕”に“ふしづくり”)と仲よしなの。

 彼女は管理栄養士で、愛知県岡崎医療刑務所の炊場(食事を作る施設)で給食を作りながら、受刑者たちに調理を教えたりもしている。同書には、刑務所の食事の実態など彼女の実体験が盛り込まれている。

 黒柳さんと出会ったきっかけは、私のアルバイト先にある。私はライター業の傍ら衆議院議員会館でアルバイトをしていて、わが地元・茨城県の田所嘉徳衆議院議員の事務所で働いている。田所代議士がかつて法務副大臣を務めていた関係で、法務省職員や元刑務官などの知り合いも少なくない。その流れで、喜連川社会復帰促進センターや黒羽刑務所跡(ともに栃木県)を現地取材したこともある。そして、その記事を読んだライター仲間が、黒柳さんを紹介してくれたのだ。ちなみに、矯正施設に勤めている管理栄養士は日本に20人ほどしかいないという。黒柳さんと出会ってかれこれ3年になるけど、縁のあるなしって、結局は芋づるのつるの太さと長さなんだなと、彼女と会うたびに思う。まあ、それはともかく。

 国家公務員の立場で、しかも守秘義務だらけの刑務所の中の話を書籍にするにはそれなりの苦労もあって、一時は出版が暗礁に乗り上げたという。私が知り合ったのは、それらが全部解決した直後だったけど、彼女は「これは妄想だけど、ドラマ化したら主演女優は誰かな?なんてね」と言ってカカカと笑っていたの。当時は、本人もそんなことは起こりっこないと思っていたのよ。それが実現して日本中で放送されているんだから、ほんと感無量!

NHK土曜ドラマ『ムショラン三ツ星』(番組公式HPより)
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 で、このドラマ、《主演・小池栄子×刑務所×料理で描く社会派コメディードラマ!》という謳い文句の通り、刑務所の炊場を舞台にしながらも、クスリと笑える場面が織り込まれているの。なんたって、主役の前職が高級イタリアン店の超一流シェフだったという設定からしてぶっ飛んでいるわよ。

「その設定を信じた視聴者から、『黒柳さんはイタリアンシェフだったんですか?』と何度も聞かれました。私も悪ノリして、『小池栄子です』と名乗ったりしています」と黒柳さん。

 彼女は元は学校給食の管理栄養士で、その職をずっと続けるはずだったのが、突然「来年の契約はありません」と告げられ、急きょ刑務所に職場を移すことになったのだ。ちなみに、学校給食の管理栄養士だったときに好評だった「いかフライのレモン煮」は刑務所でも大好評で、そのメニューはドラマの第2話に生かされている。

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