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《芸術の秋は、大人の“奈良旅”へ》国宝の仏像や重要文化財のホテル…心が整う「とっておきの奈良」

心が整う「とっておきの奈良」
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日本はじまりのときから人々の平癒を願った神社仏閣や仏像に出会える奈良に「一度は行ったことがある」人は多いだろう。でも年月が経ったいま、再び足を運んでみたら同じ場所でも違う発見があるかもしれない。連綿と続く歴史と新しい時代がめぐる奈良を、巡ってみませんか。

「古」「現在」「未来」が交差するから奥深い

「日本はじまりの地」である奈良は、神社仏閣や仏像、庭園など、「現在」の生活に溶け込むように「古」が息づき、一度や二度では味わい尽くせない歴史や風景がある。

奈良時代に創建された東大寺もそのひとつ。世界最大級の木造建築物であり、国宝に指定される大仏殿に鎮座する盧舎那仏は“奈良の大仏さま”として親しまれ、私たちを見守り続けている。大仏殿は2度の戦火に遭い、鎌倉時代、江戸時代に再建され現在の姿へ。大仏さまもまた修復によって、頭部は江戸時代、胴部の大部分は鎌倉時代、そして大腿部から台座にかけては造立のままのお姿が残り、その時々の技術や願いを感じられる。大仏さまと向かい合い、対話することによる発見や学びは、年を重ねたいまだからこそわかる歴史の奥行きだろう。

奈良の地では、明治という近代国家への幕開けを感じることもできる。1908年に完成した明治五大監獄のひとつである旧奈良監獄は奈良少年刑務所への改称を経て2017年に国の重要文化財となり、今年、ミュージアム、ホテルへと生まれ変わった。貴重な当時の建築美を残しつつ、現代の技術とデザインを融合した唯一無二の空間に。

この国のはじまりと歩みを、たしかな「未来」へつなぐために進化する奈良は“大人の旅”にぴったりだ。

重要文化財「旧奈良監獄」を保存・活用

モダンなデザインを生かした開放感ある癒しの空間

旧奈良監獄は、中央看守所から放射状に並ぶ5つの収容棟「ハヴィランド・システム」を生かし、ホテルと一部ミュージアムへ生まれ変わった。

旧奈良監獄
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光が差し込む独居房は当時のまま。
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高い天井を支える「逆Y字型タイバー」は明治時代の高度な設計技術。
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かつての舎房を9~11個つなげたモダンな客室は、全室スイートルーム。
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カヌレと和紅茶のウエルカムスイーツも美味。
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赤レンガの西洋建築も当時の姿を残す。
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「美しき監獄」の歴史と文化をご案内します。学芸員・神 剛司さん
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◆星のや奈良監獄/奈良監獄ミュージアムby星野リゾート
住所:奈良県奈良市般若寺町18

奈良公園で楽しむ薬湯と日本料理

大和野菜や和ハーブを使った体を健やかにする食事を堪能できる「レストラン 滴翠」(「ふふ 奈良」内)は、宿泊者以外でもランチやカフェの利用可。

「滴翠御膳 八角」(3800円)※季節により内容は異なります
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歴史的文化財を復元した庭園「瑜伽山園地」。
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ふふ 奈良 レストラン 滴翠
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◆ふふ 奈良 レストラン 滴翠
住所:奈良市高畑町1184-1

国宝のやさしい笑みに安寧を願う

2度の戦火を乗り越え、私たちを見守り続ける「奈良の大仏さま」

国宝「誕生釈迦仏立像」
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「東大寺ミュージアム」には国宝「誕生釈迦仏立像」や国宝「月光菩薩像」などが収められ、大仏造立や東大寺の歴史を深められる。建物は日本初のアメリカ製の免震装置を導入し、貴重な文化財を守ってくれる。

国宝「月光菩薩像」
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◆東大寺ミュージアム
住所:奈良市水門町100番地 東大寺総合文化センター内

奈良、鎌倉、江戸の変遷を辿ってみてください。東大寺僧侶・上野 周真さん
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大仏殿正面に据えられた「金銅八角燈籠」は創建当初から残る日本最大、最古の金属製燈籠。
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盧舎那仏が鎮座する現在の大仏殿は江戸時代に再建されたもの。屋根の上には「建物を火から守る」という魔除けの意味を込めた鴟尾が。
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金色の鴟尾は約3.3m!

◆東大寺
住所:奈良市雑司町406-1

撮影/横田紋子(本誌)

※女性セブン2026年10月1・8日号