スキンケア

【シニアのメイク術】年齢相応のメイクのほうが逆に若々しく見える!?

「若い頃と同じメイクをしても、“若作り”にしかなりません。しわがあってもきれいに見せる年齢相応のメイクをした方が、逆に若々しく見えますよ」とは、著書に『シニア ビューティー メイク』(扶桑社)などがあるヘアメイクアーティストの赤坂渉さん。

そこで、赤坂さんにシニア女性のための「年相応メイク」を教えてもらう!

グッと若く見える基本のメイク

【Before】

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【After】

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「年を重ねると、メイクをすること自体、面倒だと思うかもしれません。でも、すべてバッチリやろうとするのではなく、血色をよくし、眉毛と目尻、髪のボリュームだけ整えれば、グッと若く見えるんです」(赤坂さん、以下「」は同)

シミやくすみをカバーするためファンデーションをワントーン明るい色に、口紅やチークは鮮やかな色にし、血色よく見せよう…。実はこれ、“老け顔メイク”の典型。

「確かに、くすみは肌の色を明るくした方が隠しやすい。しかし、明るい色を肌全体に塗ると、首の色との差が出て不自然に。肌の色に合った下地とファンデーションを、顔の中央から外側に向かって薄く伸ばし、シミは周りの肌と同じ色のコンシーラーで消しましょう。厚塗りは厳禁」

シニアのメイクは隠すより、ツヤ出しが大事だと言う。

「ファンデーションもチークもパウダーよりクリームの方が、肌が潤ってツヤが出るので、若々しい印象になります」

口紅やチークの色も、地肌に近い落ち着いたピンクやベージュ系オレンジを。大切なのは、肌の色より質感なのだ。

アイラインは、まぶたを持ち上げ、まつげの間を埋めるように目尻から描く。このように、メイクは細かい作業が多いので、拡大鏡を使うのがおすすめだ
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若々しく見えるシニアメイクを5つのポイントで解説しよう。

【POINT 1】マッサージ

化粧では消せないほうれい線やしわ、口元のたるみ、むくみは、化粧前にマッサージすると緩和される。血色もよくなるので仕上がりに断然差がつく。

「とろみのある化粧水や乳液を多めにつけ、額→目の周り→あごの順に、中央から外側に向けて指をスライドさせましょう。それぞれ4回ずつが理想です」

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額の中央からこめかみに向けて、人さし指・中指・薬指の3本をスライドさせる。これを4回繰り返す。

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小鼻の脇から耳の付け根に向け、頬を引き上げるように、3本の指をスライド。これを4回繰り返す。

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人さし指の関節で、唇の下から耳の下まで引き上げるようにスライド。これを4回繰り返す。

【POINT 2】血色

下地はピンクをベースに、くすみが強い人は紫色を薄く塗る。肝斑やシミはコンシーラーで隠し、最後にファンデーションや透明のパウダーで仕上げを。

「下地でくすみは改善されているので、チークや口紅は落ち着いた色味のピンクでもきれい。唇の周りがくすみ、肌との境界線がぼやけていたら、リップライナーで輪郭を描いて」

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下地はくすみがちな目の周りや口角の下などに多めにつける。

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チークは、頬骨の上からこめかみまで入れる。クリームタイプの方がツヤが出るので◎。

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口紅は鮮やかな色よりベージュ系

【POINT 3】眉毛

眉毛を左右対称に描くには、首をかしげず、顔を鏡に対し、まっすぐに向けるとよい。眉毛が濃い人はパウダーを、薄い人はペンシルを使って描こう。

「左右の眉頭の高さが水平になるよう比べながら、眉頭から眉山まで描きます。眉山から眉尻までは、なだらかな曲線になるよう描きましょう。眉尻と眉頭が同じ高さになるのが理想」

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描き始めは眉頭から。眉山(眉の中心)くらいまでは、左右交互に描く。

【Before】

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年を取ると、たるみやしわの影響で眉の高さが変わりやすい。拡大鏡で左右のバランスを見ながら、丁寧に描こう。

【After】

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眉山は黒目の端の上に、眉尻は、小鼻と目尻を結んだ線の延長線上に作るとよい。消えやすい眉尻は、リキッドタイプのアイブロウで描き足すと消えにくい。

【POINT 4】目尻・まぶた

目尻やまぶたのたるみは、つけまつげをつけると解消する。

「半分に切ったつけまつげを、目尻にだけつけると、下がった目尻が上がり、ぱっちりした目になります」

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つけまつげを半分に切り、目尻につける。目尻の端すぎると、たれ目に見え老けた印象になるので注意。

【Before】

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まぶたの重みで目が小さくなり、ぼんやりした印象に。アイライナーで目尻を跳ね上げるように描くのもいいが、つけまつげの方が、まぶたを押し上げてくれるのでおすすめ。

【After】

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つけまつげをつけると、目尻が上がり、目が大きくなるので、華やかな印象に。

【POINT 5】ヘアボリューム

髪にツヤとボリュームがあると、若々しい印象を与える。そのためには、トップにボリュームを出すのが鉄則だ。

「ブローするかカーラーを巻いて、髪の根元から立ち上げて」

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ヘアオイルをつけてから、ロールブラシに毛先を取って巻き、引っ張りながらドライヤーの熱を当てる。

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カーラーは多めに巻くとボリュームを出しやすい。モデルの場合、前髪、後頭部、上部サイド、下部サイドの6か所。

撮影/菅井淳子

※女性セブン2018年7月5日号

●夏向けに軽やか!長井かおりさんが【崩れないメイク】のコツを伝授

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