健康・医療

【緑茶コーヒーダイエット】効果的な方法と注意点は?実践して25kg減量した医師が解説

今話題のダイエットに、緑茶とコーヒーで作る「緑茶コーヒーダイエット」がある。これはダイエット外来ドクターである「工藤内科」の工藤孝文さんが考案したもので、簡単に言えば、緑茶とコーヒーを1:1で割ったもの。

手に持ったカップに入ったコーヒーと手に持ったカップに入った緑茶
写真/アフロ
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工藤さん自身も、92kgだった体重が、緑茶コーヒーを飲み続けて10か月あまりで25kg減量し、その後もベスト体重の67kgをキープしているという。他にも、この方法を実践した100人以上のダイエット外来の患者が、1か月で平均6.2kgダウンに成功している。一体、なぜ緑茶コーヒーで痩せるのか。

緑茶コーヒーで痩せる理由

紙コップに入ったコーヒー
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「ポイントは3つ。まず、コーヒーと緑茶、それぞれに“痩せ効果”が期待できること。この2つに含まれるカフェインと、コーヒーのクロロゲン酸、さらに緑茶のカテキンを掛け合わせることで、脂肪燃焼効果が高まるのです。

クロロゲン酸はミルクを足すと吸収率が落ちるため、カフェオレなどで飲むのではなく、あくまでもブラックで飲むことが大切です。どうしてもブラックが苦手というかたでも、緑茶を足すと苦みがマイルドになり、飲みやすくなりますよ」(工藤さん・以下同)

◆緑茶のテアニンにリラックス効果

次に、緑茶とコーヒー、それぞれの栄養素をバランスよく摂れること。

「コーヒーと緑茶をミックスさせれば、コーヒー単独だと多くなりがちなカフェイン含有量が減ります。さらに緑茶の成分の一つ、テアニンにはリラックス効果があるため、コーヒーと混ぜることでカフェインの覚醒作用や緊張作用を緩和させます」

ミックスさせて飲まなけれなならないのはなぜ?

ならば、交互に飲んでもよさそうだが、あくまでもミックスさせて飲むことが重要だという。食後の血糖値が上がりにくく、より痩せやすくするためだ。

◆血糖値の上昇を抑える

「同時に飲むと、それぞれの成分の体内濃度が合わさり、相乗効果が期待できるのです。痩せ効果のあるコーヒーのクロロゲン酸は食後血糖値の上昇を抑えますが、同じくコーヒーに含まれるカフェインは一時的に血糖値を上昇させてしまいます。

しかし、ここに緑茶を加えることで、カテキンに含まれるエピガロカテキンガレートという成分が、小腸からの糖質の吸収量を減らし、急激な血糖の上昇を抑えるのです」

緑茶コーヒーの作り方と飲む量は?

ポットに入った緑茶とカップに入った緑茶
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では、緑茶コーヒーはどのように作り、どう飲むといいのか。

◆1日3杯、1回250~350ml程度

「緑茶とコーヒーを1:1で割ったものを、1日3杯飲むだけでOKです。1回の量は250~350ml程度で、大きめのマグカップで食べる直前にたっぷり飲むことで、食べすぎを防ぐこともできます」

緑茶やコーヒーを選ぶ際の注意点

ただし、コーヒーや緑茶を選ぶ際には注意点がある。

「コーヒーは、カフェインやクロロゲン酸が含まれていればOKですので、インスタントコーヒーでも何でも構いません。ただ、コーヒーのクロロゲン酸は焙煎すると減るため、深煎りより浅煎りのほうがダイエット的にはベターです。缶コーヒーを使うときは、砂糖やミルクが入っていない純粋なブラックにしてください。

お茶も、カテキンやテアニンが含まれていれば市販のペットボトルでも何でも大丈夫です。よりダイエット効果を期待するなら、カテキンが少なめの玉露よりも、カテキンとテアニンのバランスがいい緑茶(煎茶)で、よりカテキンが抽出されやすい80℃以上の高温で入れるといいでしょう」

◆食事制限や運動の必要なし

ダイエットの鉄則は継続。自分にとって一番続けやすい方法で、とにかく「緑茶コーヒーを1日3杯飲み続けること」を意識しよう。

「ぼくの場合、他に平行して行ったダイエットは一切ありません。無理に食事制限や運動をする必要はないんです」と、工藤さん。

「1日3杯飲む」を死守することが成功の秘訣だ。

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教えてくれたのは:医師・工藤孝文さん

医師の工藤孝文さん
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くどう・たかふみ。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療を行っている。ダイエット外来・糖尿病内科・漢方治療を専門とし、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)減量外来ドクター、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)漢方治療評論家・肥満治療評論家など、メディア出演多数。日本内科学会、日本糖尿病学会、日本東洋医学会、日本肥満学会、日本抗加齢医学会、日本女性医学学会、日本高血圧学会、日本甲状腺学会、小児慢性疾病指定医。著書『たった7秒で座るだけダイエット』(晋遊舎)が発売中。http://www.kudonaika.com/

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