不調改善

ダイエット成功のカギ「セロトニン」を増やすためには?「スイーツを食べる」「噛む」「泣く」など7つの方法

ダイエットに欠かせない「セロトニン」について解説(Ph/GettyImages)
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ダイエットをしたいけれど、どうしても甘いものに手が伸びてしまう…。そんな罪悪感を持つ人に「食べてもいいんです」と、意外な言葉をかけるのは、『午後3時に食べるだけダイエット やせるスイーツ』(秀和システム)の著書があるダイエット外来の医師・工藤孝文さん。同書は、甘いおやつの上手な食べ方と、甘いおやつを食べてもいい理由が解説されています。その中から、ダイエット成功のカギを握る「セロトニン」についてお話しいただきました。

スイーツを食べることがダイエットにつながる理由

「なかなか痩せない」「痩せないといけないのにまた食べ過ぎてしまった」「どうして自分はいつもこんなに意志が弱いのだろう」――。ダイエットをしていると、自分との闘いで疲れ、落ち込みがちです。

「食べすぎるのは、意思が弱いからではありません。脳内ホルモンの働きとバランスの乱れが大きな原因です。ですから、決して自分を責めないでほしい」(工藤さん・以下同)

落ち込んでいる女性
食べすぎるのは意思が弱いわけではなく脳内ホルモンが原因(Ph/photoAC)
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工藤さんが話す脳内ホルモンとは、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンの3つ。

「セロトニンは脳内にある神経伝達物質で、ストレスを抑えて安心感や幸福感を与える効果があります。ストレスによるドカ食い防止の役割を担うのが、このセロトニンです。

ドーパミンは、やる気、意欲を高める脳内ホルモンで、記憶、感情、思考などに関わり、集中力やポジティブさをアップ。ノルアドレナリンは、気分の高揚や快楽に関わり、ストレスに打ち克つように働きます。さらに胃腸の働きを穏やかにし、過剰な食欲を抑える効果もあります。

この3つの脳内ホルモンは、体内で重要な働きをする『三大神経物質』と呼ばれ、通常はダイエットの味方になります。ただ、ストレスを感じるとこの3つのホルモンが不足していき、不安やイライラから冒頭のような罪悪感や自己嫌悪を抱え、過食へとつながっていくのです」

セロトニンを増やすことで幸せに

そこで、適宜セロトニンを分泌させる食べ物を体に投入することが大事だと言います。それが、スイーツ。

「スイーツに含まれる糖分を摂ると一時的に血糖値が上がりますが、その血糖値を下げるために体内で数種類のアミノ酸が使われます。そして、残った必須アミノ酸の一種である『トリプトファン』の比率が上がります。このトリプトファンがセロトニンの原料になる物質。トリプトファンが脳に運ばれ、セロトニンが一気に増えて幸せになるという仕組みです。

しかし、セロトニンはいつまでも脳内に残っているわけではなく、使えば減ってしまいます。そこで、スイーツを食べて幸せな気分に浸りながらセロトニンを増やすことが大切なのです」

セロトニンを増やすためにも我慢せずスイーツを食べよう(Ph/photoAC)
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