ライフ

【林家ペー✕オバ記者】ヨレヨレ人生対談 出会いは28年前“芸人と記者”という関係から“芸人とマネジャー”になるまで

対談を行った林家ぺーとオバ記者
写真7枚

 ギター漫談師・林家ペー(84才)といえば、妻・パー子(77才)と揃ってピンクの衣装に身を包み、カメラを片手に共演者を撮影して場をにぎやかす芸人──そんなイメージを持つ人が多いだろう。しかし昨秋、意外なことで脚光を浴びた。それは自宅からの失火……。このとき夫婦を支えたひとりが、かつてのマネジャーであり、本誌・女性セブンで『いつも心にさざ波を!』を連載する「オバ記者」こと野原広子さん(69才)。失敗や挫折を笑いに変えて活躍するペーに、オバ記者が「令和を快活に生き抜くヒント」を聞いた。余談だらけの120分が開幕!【前後編の前編】

 5月29日、林家ペー初の自伝『ヨレヨレ人生漫談』(小学館新書)が発売された。ペーの波瀾万丈の人生をオバ記者が聞き取り、まとめたものだ。昨秋の失火とその裏話についても赤裸々に記されている。そこで気になるのが、ぺーとオバ記者の関係。そもそも芸人と記者である2人の接点はどこにあったのか──。

ペー・パー子とオバの深イイ関係とは?

オバ記者「私が初めてペーさん、パー子さんにお会いしたのは、忘れもしない28年前。私が41才のとき。当時『女性セブン』で『ペー・パー子の写真館』という記事を連載するにあたり、取材に行ったの。東京・池袋の喫茶店でしたよね。ペーさんが撮った有名人との写真を預かって、それらの写真を撮影したときのいきさつを聞いて記事にするっていうのが目的でした。初対面の印象は『話しやすい人だな』という感じでしたね」

 記事は連載となり、月に1回は会うようになった。

オバ記者(以下、オバ)「2回目の取材ではもう、ぺーさんと腹を割って話せるようになったんです。当時の私はテレビ業界に不信感を抱いていたの。でもペーさんたちはテレビ局で楽しそうに仕事をしていた。だから『お二人はテレビ業界の人とどうつきあっているんですか?』って聞いたんですよね」

林家ペー(以下、ぺー)「そう言われてもねえ、意識したことがなかったから答えられなくて。だから3回目の取材のとき、ぼくから野原さんに『マネジャーにならない? あくまで記者の仕事がメインで、アルバイト感覚でいいから』ってお誘いしたのよ。当時はマネジャーがいなかったのね、ぼくら。林家三平師匠もマネジャーをつけずに仕事をしていたから、そういうもんだと思っていたの。でも、野原さんみたいに賢い人がマネジャーになってくれたら助かるなって。野原さんもテレビ業界の中に入れば、つきあい方も見えてくるだろうし、お互いのプラスになればいいと思ったんだよね」

1973年に撮影された林家ぺー・パー子夫妻
写真7枚

オバ「そんな面白そうなことはないって、私も飛びついてね。それからは、あちこち一緒に行きましたよね。京都に沖縄に……。サブちゃん(歌手・北島三郎)の誕生会に出席させてもらったのは忘れられない。売り込みもやらせてもらって、ペーさんの営業を月7本にまで増やしたの。ギャラも倍以上になるよう交渉して。そういうのは意外と得意で結構楽しかった(笑い)」

ペー「そこまでやってくれていたんだ。任せていたから知らなかったよ」

オバ「いや~、貴重な体験をさせてもらいました。記者ってタレントさんに取材はするけれど、楽屋には入れない。でも、その“中”にいさせてもらうんだもの」

ぺー「余談だけど、お笑い芸人の楽屋って独特なんだよね。ものまね芸人の清水アキラさんとか、ピンクの電話のお二人、ハイヒールのモモコちゃんなんかが、大部屋で一日中一緒に過ごしているの。ゆるい雰囲気でさ。あ、野原さんは香取慎吾さんにサインをもらったよね、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に出させてもらったとき。ぼくが、『この子、田舎から出てきちゃったんだよ、だから一枚撮ってあげて』なんて言って、写真も撮ってもらってさ」

マネージャー時代のオバ記者(左)とペー
写真7枚

オバ「そうそう(笑い)。本当にたくさん学ばせてもらいました。パー子さんからは、『タレントにとっていちばん大切なのは“扱い”なのよ。ギャラではなくて、どう扱われるかが大切なの』と教えてもらったこともすごく覚えています。タレントさんはそういうことを気にしているんだって、初めて知りました」

 3年ほど共に仕事をしたが、野原さんの記者業が忙しくなり、離れることに。

オバ「再会したのが昨年の7月。どうして突然、連絡をくれたんですか?」

ぺー「野原さんと仕事で行った新潟での写真がたまたま出てきたのよ。それをさしあげようと思って連絡したの。マネジャーはその後も何人かいたけど、野原さんにはとてもお世話になったからずっと覚えていたの。オバ記者の名前で活躍しているのも知っていたよ」

オバ「あら、そうなの、うれしい。運命を感じますね。そうして久しぶりに会って話して……。でも、その2か月後にあの事件だもの」

(後編に続く)

※女性セブン2026年7月2日号

関連キーワード