人工甘味料の「カロリー0」に要注意!
クッキー、ゼリー、チョコ、ようかん…、「カロリー0」と表示されたスイーツは多い。ところが、カロリー0のスイーツを食べると、かえって、糖分を欲すると、菊池さんは指摘する。
「カロリー0と表示されるスイーツには、人工甘味料などが使われているものが多いです。人工甘味料は、砂糖並みに甘いのですが、砂糖の糖分は含まれていないため、カロリーはほとんどありません。ところが、厄介なことに、人工甘味料が入ったスイーツを食べると、糖分が体に入ってきたと、脳は勘違いします」
血液中の糖分濃度は一定に保たれているので、たとえ勘違いであっても、糖分が増えたと感知すれば、濃度を下げるホルモンが出る。結果的には、糖分濃度が下がりすぎてしまうため、本物の砂糖が入った甘いものを食べたくなる。
「せっかく、糖分を摂らないように、カロリー0のスイーツを食べても、そのあとに、砂糖入りのお菓子を食べれば、本末転倒です。低カロリーのスイーツを、しっかり食べる方が、ムダな食欲も起きず、お腹も心も満たされます。カロリー0、という言葉だけに踊らされてはいけません」
太らない範囲で食べる、食べすぎたら間を空ける。上手に調整すれば、ダイエット中だからといって、甘いものを断つ必要はないのだ。
◆この人に聞きました:管理栄養士・菊池真由子さん
管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。その活動の集大成として刊行した、『食べても食べても太らない法』(三笠書房)が10万部超え、『図解食べても食べても太らない法』(三笠書房)が16万部超えのベストセラーに。最新作は、『食べれば食べるだけ若くなる法』(三笠書房)は4万部超え。
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