素材にこだわったクオリティーの高いスイーツは、今や、コンビニでも簡単に手に入る。値段も手ごろだし、毎日のおやつに欠かせない人もいるのでは? でも、太ってしまうのが気になる…。そこで、太りにくいスイーツの選び方を、管理栄養士の菊池真由子さんに聞きました。
シュークリームは最強のダイエットスイーツ
菊池さんの提唱する1日に食べてもよいスイーツの目安は、200~250kcal。この範囲でスイーツを選べば太らないという。
「中でも、ダイエッターに最適なスイーツは、シュークリームです。クリームたっぷりでカロリー高めの印象ですが、カロリーはショートケーキの約半分。その理由は、スポンジケーキが使われていないから。スポンジケーキには、砂糖が多く使われるうえ、甘いシロップを染み込ませたものも、少なくありません。ケーキの土台が、すでにハイカロリーなうえに、生クリームなどがトッピングされるので、軽く1食分程度のカロリーになることも。ダイエッターなら、迷わずシュークリームを!」
また、シュークリームのメリットは、小さめサイズがあること。サイズで食べ分けるのも、太らないコツだ。
「例えば、コンビニで売っているミニサイズ(直径約4㎝)なら3~4個食べても、200kcal以内(カロリー数は菊池さんの著書『図解食べても食べても太らない法』より・以下同)です。食べたいスイーツを食べて、小腹も満たされれば、余計な食欲もわきません。シュークリーム以外なら、コーヒーゼリー、ティラミス、ベルギーワッフルなどがおすすめ。逆に、太るスイーツは、チーズケーキ、モンブラン、みたらし団子。いずれも、カロリーが高いのでNG」
でも、たまにはモンブランだって食べたい。そんなときは、翌日から3~4日はおやつ抜きに。1週間の中で、上手にカロリー調整すれば、ダイエット中でも食べたいスイーツが食べられるのだ。
アイス選びのポイントは100円、200kcal、150ml
続いて、アイスクリーム。寒い季節に、あったかい部屋でアイスを食べるなんて、まさに至福。菊池さんによれば、アイスは値段で選ぶのが正解だという。
「アイスを選ぶ目安は、価格100円前後、カロリー200kcal、容量150ml以下です。実は、アイスは、値段の安いものほど、乳脂肪が少なくカロリーが低い傾向にある。食べ応えのある150mlを食べても、200kcal程度。一方、値段の高いアイスは、味も濃厚でおいしいのですが、乳脂肪が多い分、カロリーも高いものが多い。高級アイスの方が太るというのは、乳脂肪を摂りすぎてしまうからです」
菊池さんお気に入りの100円前後アイスは、『牧場しぼり』シリーズ(グリコ)のバニラ(161kcal)、つぶつぶいちご(163kcal)、ラムレーズン(180kcal)。いずれも120ml。ほかにも、『pino(ピノ)』(森永乳業、10ml×6粒で186kcal)、『クーリッシュバニラ』(ロッテ、140mlで153kcal)もオススメだという。
「カロリーが低いとはいえ、毎日食べ続ければ、体脂肪として蓄積されます。ダイエット中は、週3回まで。さらに、22時までに食べ終えるのが鉄則。22~26時は、脂肪の合成を促進する遺伝子(BMAL1)が、最も増えます。食べた物が、脂肪に変わる時間帯なので、脂肪量の多いアイスを食べれば、そのまま体重に反映されます」
22時を過ぎて、食べるか食べないかも、おデブの分かれ道になるのだ。