たんぱく質と糖質が結びついて劣化する“糖化”反応によって、最終的に生み出される物質をAGEと呼ぶ。近年、老化や病気の元凶は体の”糖化”だとわかってきたという。老けない食事術が話題の医師・牧田善二さんが、お酒やおやつなどの選び方を教えてくれた。
ビタミンやポリフェノールが豊富な食品でアンチエイジング
嗜好品も糖質や加熱時間が少ないものを選ぶのは同様。ナッツ類には糖化を抑制するビタミンB1とアンチエイジング効果の高いビタミンEがたっぷり。ポリフェノールが豊富なハーブティーや、高カカオチョコレートも若返りにおすすめ。
お酒はワインをチョイス
「赤ワインには抗酸化作用が強いポリフェノールがたっぷり含まれ、動脈硬化の予防に効果的。白ワインの有機酸にはやせる効果があります」(牧田さん・以下同)。どちらもAGEを減らす作用もあり。
NG:ビール
麦を発酵させたビールは糖質がたっぷり!
コーヒーはブラックで淹れたてを飲む
「コーヒーには、糖尿病の発症や動脈硬化を抑える効果があるというデータがあります」。しかし保温して熱を加え続けると、1時間後にはAEGが8倍以上になるので注意!
NG:保温しない
保温することでAGEが増える
フルーツはりんごやブルーベリーを少量食べる
「果物に含まれる果糖は、太りやすい糖です。食べるなら抗糖化作用のあるブルーベリーやりんごを朝食の後、少量にしましょう」。大量の果物を使ったジュースは、血糖値を急上昇させる。
NG:果物ジュース
果物ジュースは糖質のかたまり
高たんぱくのチーズはフレッシュタイプを選ぶ
血糖値を上げずに良質のたんぱく質が摂れるチーズは、おやつにもおすすめ。高温で加工されたプロセスチーズや長期間熟成したチーズではなく、モッツァレラなどのフレッシュなものを選んで。
NG:プロセスチーズ
プロセスチーズのAGEはモッツァレラの5倍以上
これはキケン!
スナック菓子の中でも、じゃがいもを高温加熱したポテトチップスは老化を進めるワースト食品。
教えてくれたのは…:AGE牧田クリニック 院長・牧田善二さん
糖尿病専門医。米国で糖尿病などの原因として注目されていたAGEの研究を行い、2003年に開業。『医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68″]』(ダイヤモンド社)など著書多数。
撮影/奥村暢欣
※女性セブン2019年1月1日号
●アンチエイジング効果も期待できるゴルゴンゾーラレシピ2品
●食後血糖値上昇の抑制に効果的!わかめを使ったヘルシーレシピ2品
●医師が教える「老けない食事術」!抗酸化力の高い食材を使ったレシピ5品
●【ライザップ式お酒の飲み方】ダイエット中は赤ワインにチーズが正解!
●ダイエットにフルーツが効果的!?「みかん+ご飯」など甘味と酸味を生かす料理のコツ