研修医時代から、約10か月で25kgもの減量に成功した減量外来ドクターの工藤孝文さん。現在勤務しているクリニックのダイエット外来では、自身の経験を生かしてダイエット指導を行っているダイエットのエキスパートだ。
工藤さんは、 ダイエットの結果を出すには、
【1】誰でもできる
【2】意志が弱くても続く
【3】エビデンスがそろっている
の3つの条件が必要だという。
工藤さんが注目したのは、緑茶、コーヒー、おからパウダーの3つだ。
おからパウダー
たんぱく質や食物繊維など、多様な栄養素を含む大豆で作られた“おからパウダー”は今、注目の食材だ。
「ダイエット中は間食をがまんしがちですが、食事の間が長くあくと、空腹が増してドカ食いを誘います。食間が8時間以上あるなら、間食として無糖ヨーグルト100gに、おからパウダー大さじ1 を加えたものを食べるといいですよ。善玉ホルモンであるアディポネクチンを増やし、やせ体質にしてくれます。甘みが欲しい場合は、はちみつを加えて」
緑茶コーヒー
コーヒーのクロロゲン酸と緑茶のカテキンを掛け合わせると、脂肪燃焼効果が高まり、食後の血糖値が上がりにくくなるという。
「ブラックコーヒーと緑茶を1:1の割合で合わせ、1日にマグカップ3杯、食前に飲みましょう。インスタントコーヒーでも、ペットボトルのお茶でも、アイスでもホットでもOK。それだけで、通常通りの食事でも、体重が落ちるはずです」
工藤さんも患者とともに実践し、効果は折り紙付き!
7秒かけて座るだけ
続いて、工藤さん注目の運動は、たった「7秒座るだけ」の超簡単なもの。わざわざ特別な運動をしなくても、日常動作で筋力を鍛えられる方法があるのだ。
「1日の座る動作のうち、10回分だけ、ゆっくり7秒かけて座ってみましょう。これだけで、全身の筋肉が鍛えられます。足を肩幅よりやや広げ、両腕を肩の高さまで上げて前に真っすぐ伸ばし、呼吸を止めずに7秒数えながらゆっくり座ります。トイレや食事の時に挑戦してみて」
目線を前に向け、背筋を真っすぐ伸ばして浅く座るのがポイント。
教えてくれたのは:医師・工藤孝文さん
くどう・たかふみ。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療を行っている。ダイエット外来・糖尿病内科・漢方治療を専門とし、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)減量外来ドクター、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)漢方治療評論家・肥満治療評論家など、メディア出演多数。日本内科学会、日本糖尿病学会、日本東洋医学会、日本肥満学会、日本抗加齢医学会、日本女性医学学会、日本高血圧学会、日本甲状腺学会、小児慢性疾病指定医。著書『たった7秒で座るだけダイエット』(晋遊舎)が発売中。
※女性セブン2019年1月17・24日号