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ビリー隊長にコアリズム、朝バナナも…平成に流行ったダイエットを振り返る

もうすぐ終わりを迎える平成。この30年間でライフスタイルをはじめ、さまざまなものが変化してきたが、ダイエットにも流行りすたりがあった。

体重計に乗る女性
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ダイエット食品『マイクロダイエット』で知られるサニーヘルスが、平成に流行したダイエットを調査(『microdiet.net』にて発表)。平成時代、どんなダイエットが流行ったのか――。一挙に振り返る。

りんごダイエットなど単品ダイエットが流行る/平成元年(1989年)~12年(2000年)

●りんごダイエット、ゆで卵ダイエット

りんご、ゆで卵
写真/アフロ
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いわゆる単品ダイエット。りんごダイエットは、1日に何個でも食べてもOKとされ、摂取カロリーを抑えながらもお腹を満たせるというもの。りんごのカロリーは皮も含めて約150kcalと確かに低カロリーだが、栄養バランスは偏ってしまうので体調に悪影響を及ぼす可能性も…。ゆで卵ダイエットは、食事をゆで卵1~2個に置き換え。ただこちらも栄養バランスを考慮していないので、あまりおすすめはできないかも。

●痩せる石鹸、痩せるジェル

中国製の海藻入りの石鹸が、洗うだけで痩せると宣伝された。また、塗ってマッサージすることで痩身効果が得られるというジェルが某有名ブランドから発売され、安価な類似品も流行。

●黒酢ダイエット

黒酢
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黒酢に含まれているアミノ酸やクエン酸により代謝を上げて、ダイエットを促進。このブーム以降、黒酢ドリンクやフルーツ酢など「飲むお酢」が定着し、2000年以降も断続的に流行している。

●唐辛子ダイエット

一味、または七味唐辛子をさまざまな料理にかけて食べるという方法。唐辛子に含まれるカプサイシンという成分に、脂肪を燃焼させる効果があるということでブームに。カプサイシンには胃腸の働きを整える、血行促進、代謝の活性化、発汗作用などの働きが。

今ではあたり前になったヨガもブームに/平成13年(2001年)~17年(2005年)

●ミネラルウォーターダイエット

ミネラルウォーター
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海外セレブが水を持ち歩いて飲んでいることから、着目されるように。食事に含まれる水分も合わせて、1日に2Lの水分を摂取することが目標で、中でも、海外の硬水が推奨されていた。水をたくさん飲むことで代謝がよくなり、美肌効果もあると広まり、これ以降、水分を多く摂ることはダイエットの基本と認識されるように。

●国立病院ダイエット

ゆで卵やグレープフルーツを中心とした、決められた食事メニューによる食事制限によって、摂取カロリーを大幅に減らし、短期間で効果を得ることを主眼に置いたダイエット法。発祥は、デンマークの国立病院、あるいはアメリカのクリニックなど、由来は諸説あるようが、日本の国立病院とは無関係とのこと。

このダイエットの食事メニューだけでは、摂取カロリーや各種栄養素が不足してしまい、健康面で危険であるとされている。

●寒天ダイエット

ゆず寒天
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食事の前に寒天を使った食品を食べてお腹を膨らませることで、その後の食事の量を抑え摂取カロリーを低くするというダイエット。

食事前に食べるほか、空腹感を紛らわすためにおやつとしても食べることも。寒天は海藻が原料なので、食物繊維が豊富。便秘解消効果や糖や脂肪の吸収を穏やかにする効果も期待できる。

●もろみ酢ダイエット

もろみ酢と称されているが、正確には食酢ではなく、清涼飲料水に分類される。味わいは一般的なお酢とは少し違い、むせるような強い酸味はなく、鼻にツン来る刺激も気にならない。胃に優しく、飲みやすいのが特徴。

お酢の酸味が酢酸主体であるのに対し、もろみ酢はクエン酸が酸味の主成分。クエン酸により代謝が潤滑になり、エネルギーが効率よく消費され、疲れにくく、太りにくい体質になるとされていた。

●プーアル茶ダイエット

プーアル茶には、脂肪燃焼効果や脂肪の吸収を抑える効果、便秘解消効果があると言われ、一気に人気と知名度が上がった。

●ビリーズブートキャンプ

エクササイズする女性と男性
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短期集中型エクササイズDVDで、アメリカ軍における新人向け基礎訓練である「ブートキャンプ」がベースに。運動はハードなワークアウトで構成されていて、続けることができれば腹筋を割ることもできる!?

●ヨガダイエット

もともとスピリチュアルや宗教的なものを連想させ、よくわからないあやしいものという見方が少なからずあったヨガ。しかし、ハリウッドセレブを中心として世界規模のブームが日本にも伝わり始め、その後はすっかり定着。ダイエットだけでなく、健康面やメンタルの安定にも有効だということが知られるようになり、流行だけで終わらず現在も多くの人に取り入れられている。

食生活への意識が変化/平成18年(2006年)~22年(2010年)

●コアリズム

ビリーズブートキャンプの次に流行ったエクササイズDVD。ダンスをベースにしたエクササイズで、ウエストのくびれを作ることができると人気に火がついた。

●納豆ダイエット

納豆
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昔から体によいとされてきた納豆だが、情報番組で取り上げられたのをきっかけに、全国のスーパーで品薄状態に。

原料の大豆は、植物性たんぱく質、大豆イソフラボン、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを豊富に含んでいて、そんな大豆を発酵させ納豆にすることで、これらの消化吸収率は上昇。

また、納豆固有の酵素・ナットウキナーゼは、強力な血栓融解作用(血液サラサラ)を持つ酵素で、納豆のネバネバ部分に存在。市販の納豆1パックを食べれば、1日の必要量のほとんどを摂取することができるそう。

●チョコレートダイエット

チョコレート=太るもの、と思われてきたが、チョコレートの原材料であるカカオ豆に含まれるポリフェノールによって、血液をサラサラにしてくれる効果、代謝を上げて痩せやすくなると言われ、適量のダークチョコレートを食べるダイエット法がメディアで紹介され人気に。ポリフェノールのほか、テオブロミンという成分のリラックス効果も注目された。

●朝バナナダイエット、夜トマトダイエット

トマトをフォークで食べている
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食品に含まれる有効成分を、最も高い効果が得られる時間帯に摂取する方法が推奨されるようになってきた頃、ブームに。バナナもトマトも食品自体が栄養価の高いものなので、日頃から取り入れると◎。

●レコーディングダイエット

食事の内容をメモするだけで痩せるというダイエット法。食べたものをすべて記録し把握することで、食生活を改善することができるようになるというもの。この方法によって、ただ何となく食べたり、必要以上に食べたりすることが減り、食べるものを意識的に選べるように。

平成23年(2011年~)~現在

●さば缶ダイエット

さば缶
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さばに含まれる不飽和脂肪酸EPAが、食欲抑制効果や糖質が腸で緩やかに吸収される働きを持ち、血糖値を下げるGLP-1というホルモンの分泌を促進させると情報番組で紹介され、全国のスーパーでさば缶が品薄状態に。

さば缶なら、骨も食べられるほどに柔らかく加工されているので、生のさばを食べるよりも多くのカルシウムを摂取することができる。100gあたりのカルシウム量で比較すると、生は6mg、さば缶は210mgと35倍もの差が。

●グリーンスムージー

ほうれん草や小松菜など緑の葉野菜とフルーツ、水などをミキサーで混ぜたジュース。モデルや芸能人、美容に関心の高い女性の間で愛好者が急増。

野菜とフルーツを丸ごと使うため、フィトケミカルや食物繊維が豊富に含まれ、ダイレクトに吸収することができ、抗酸化作用や美肌、便秘解消・腸内環境などの改善に役立つ。グリーンスムージーの人気と共に、酵素も注目されるようになった。

●ココナッツオイルダイエット

ココナッツオイル
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オイルはダイエットの大敵であり、できる限り排除するものといった考えが、以前は主流だった中、ココナッツオイルは摂取することで痩せることができるオイルと言われ、取り入れる人が続出。

一般的な植物油に多い長鎖脂肪酸と比べて、ココナッツオイルの主成分・中鎖脂肪酸は、消化吸収は約4倍、代謝は約10倍も速いため、中性脂肪になりにくい。この効果により、脂肪が吸収されにくく、しかも体についている脂肪は燃えやすくなるとされている。

●糖質制限ダイエット

糖質制限ダイエット、炭水化物抜きダイエットなど、呼び名は糖質、炭水化物と異なるが、これらはほぼ同義語で、主食であるお米やパン、麺類などをできる限り食べないようにするという、非常にシンプルなダイエット法。

効果が出るのが早いとされているため、チャレンジする人も多いが、失敗してしまう人も多い。長期間に渡り実践すると体に悪影響を及ぼすという専門家の意見も。

* * *

実際に挑戦したことがあるダイエットもあるのでは? いろんなダイエットがあるが、次の時代にはどんなダイエットが流行るのか? いずれにしても、体と相談しながら自分に合ったダイエット法を見極めながら取り組むことが大事だ。

【データ】
microdiet.net
https://microdiet.net/

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