【ファッション編】
●ファーは禁止されている
かつてはよく目にしたファーを使ったファッションも、今はほとんど見られない。ファーを使用している洋服の着用は禁止されているが、女王自身は時折ファーを使った装いをする。キャサリン妃もメーガン妃もしかりだ。
「女王は馬や犬など動物がお好きなので、動物愛護の点からも守るべきルールなのですが、『禁止されているが、よく破られているルール』の1つと言えるでしょう」(小林さん)
●バッグは斜め掛けしない
「王室の女性たちはよくクラッチバッグを持っています。つつましく清楚な印象を与えるという目的の他に、普通の人と対面したとき、クラッチバッグを持って両手がふさがっていれば、握手を求められずにすむという意味もあるのです。以前、メーガン妃がショルダーバッグを斜め掛けにして、大変驚かれました。バッグは手に持つか肩に掛けるもので、王室の女性で斜め掛けにする習慣がなかったからです」(小林さん)
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実は、エリザベス女王はバッグをファッションアイテムとしてだけでなく、スタッフへの合図にも使っている。
「バッグをテーブルの上にのせたらディナーを5分で終える合図、床に置いたら会話が楽しくないので早く切り上げたい合図です」(多賀さん)
注意して見ていると、女王の心の動きが見えてきそうだ。
●公的なイベントでは帽子を着用
王室と言えば帽子という印象も強いが、やはりこれもルール化されていた。
「女性が公式なイベントに出席するときは、帽子を身につけなくてはなりません。中でも特によいとされるのは、意外にも装飾が派手で凝っているものです」(多賀さん)
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【作法編】
●椅子に座るときは左右の踵と足首をくっつける
女性のロイヤルファミリーがスカートをはいて椅子に座るとき、左右の膝と足首をくっつけて横に流す形をとる。
「うっかりすると足が開いてしまうので、それを防止するためです」(小林さん)
足首をクロスさせることも許されるが、メーガン妃が片方の膝をもう片方の膝にのせて脚を組んだときには、問題になった。
●しゃがまない
ウイリアム王子とキャサリン妃は子供と同じ目線で話すために、しゃがみ込むこともある。しかし、大人は立ったままで子供に話しかけるのが王室のルールだ。
「ウイリアム王子はバッキンガム宮殿のバルコニーで息子のジョージ王子に話しかけるためにしゃがんだことがあり、立って話すようにと女王に叱られました。子供と大人の間に一線を画すのが王室のルールなのです」(小林さん)
●モノポリーゲームは禁止
世界的に人気のボードゲームでも、王室ではNG。
「過去に、ファミリーでモノポリーで遊んでいてけんかになったことがあり、それ以来、禁止になったんです。資産を増やしたり相手を破産させたりというルールにも問題を感じているからなのかもしれません」(多賀さん)
●1人1つだけ「英国王室御用達」と名乗る許可を与えられる
「お店・企業に対し、エリザベス女王、エディンバラ公、チャールズ皇太子のそれぞれが1つずつ、“御用達”と名乗る許可を与えられます。御用達となれば、該当するお店・ブランドなどはワラントの紋章をつけることができます。ホテルにも与えることができて、チャールズ皇太子はリッツホテルに許可を出しています」(小林さん)
* * *
納得できるものも、摩訶不思議なものもあるが、メーガン妃はすでにいくつかのロイヤルルールを破っている。たびたび報じられるキャサリン妃との不仲説は、このようにロイヤルファミリーのルールから遠ざかって生きるというメーガン妃の価値観に対し、キャサリン妃が不満を持っていることが一因との憶測もある。
「王室がメーガン妃を迎え入れた理由には、伝統を守りながらも時代に合わせて変化しなくてはならないとわかっているから。出産後のメーガン妃も、既存のルールを破る可能性は非常に高い。この点でも、これからの英王室がどう変わって何を守っていくのか楽しみです」(小林さん)
ベイビー誕生と同時に、新しいルールも生まれるかも!?
※女性セブン2019年3月14日号
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