
「関係修復は不可能」とされる英王室の義理の姉妹。冷戦状態に陥っているとみられていた2人だったが、いま、彼女たちは英国随一のセレブ一家の“嫁姑バトル”に肩入れし、新たな火花を散らしているという。2人の対立で、王室の亀裂はますます深まる一方で──。
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5月19日、7回目の結婚記念日を迎えたヘンリー王子(40才)とメーガンさん(43才)夫妻。メーガンさんは冒頭の言葉とともに、夫と身を寄せ合う写真の数々をインスタグラムに投稿した。彼との月日を振り返るその脳裏には、王室との闘いの日々がくっきりと浮かんでいたことだろう。
思えば、2018年の結婚式で故エリザベス女王の前を“素通り”したときから、炎上プリンセスのヒストリーは始まった。その結婚式の準備中に、義理の姉にあたるキャサリン皇太子妃(43才)を泣かせるという“女同士のトラブル”も起きたとされ、2020年に夫婦で王室を離脱するまで、常に英王室にまつわるスキャンダルの火種となっていた。その後アメリカに居を移してからも、夫婦の言動は物議を醸してばかりだった。
「Netflixと約200億円で契約を交わし、密着番組を撮影。その中でメーガンさんは“私はオオカミのエサにされた”と王室を激しく非難しました。エリザベス女王も、その横暴ぶりに耐えかねて、晩年は周囲に『彼女は邪悪だ』と漏らしていたと報じられています」(在英ライター)
特にキャサリン妃とメーガンさんの確執は根深いといわれてきた。
「そもそも2人は対照的な性格。キャサリン妃はイギリスの富豪の娘としておっとり育ったのに対し、メーガンさんはアメリカの貧しい家庭に生まれ、ハングリー精神で芸能界をのし上がってきた元女優ですからね」(前出・在英ライター)
仲のよさで知られていたウイリアム皇太子(42才)とヘンリー王子。兄弟の絆にも、メーガンさんの存在による亀裂が生じた。
「昨年、ヘンリー王子が帰国した際は、ウイリアム皇太子が面会を拒否しました。さらにキャサリン妃の前では『メーガン』という言葉はタブーになっているようです。メーガンさんを発端に、まさに“骨肉の争い”の様相を呈しています」(英国在住ジャーナリスト)
ベッカム一家に“嫁姑バトル”勃発
今後二度と会うことはないといわれている、キャサリン妃とメーガンさん。しかし、いまその2人が、イギリスのとある超セレブ一家を巻きこんで“代理戦争”を繰り広げているという。その一家とは、元サッカー選手のデビッド・ベッカム(50才)ファミリーだ。
「恵まれた容姿で“貴公子”と称されたデビッドは1999年、イギリスを代表するアイドルグループの元メンバー・ヴィクトリア(51才)と結婚しました。彼女はグループ解散後、自身のファッションブランドを設立。実業家としても成功を収めています。夫妻の間には子供が4人。子供たちも美男美女で、イギリス屈指のセレブ一家として知られています」(前出・在英ライター)
ベッカム夫妻と英王室の親交は深い。

「デビッドは長年慈善活動に貢献してきたことが評価され、2003年にエリザベス女王から勲章を授与されています。以来王室との交流が始まり、ウイリアム皇太子とキャサリン妃の結婚式、さらにヘンリー王子とメーガンさんの結婚式にも招待されている。特に皇太子夫妻とは、個人的な友情関係を築いているようですね」(前出・英国在住ジャーナリスト)
そんなきらびやかなファミリーに、深刻な“嫁姑問題”が持ち上がっている。
「長男・ブルックリン(26才)の妻で、女優のニコラ・ペルツ(30才)とヴィクトリアの関係が急速に冷えこんでいるのです。そもそもの原因は、結婚式の際、ニコラがヴィクトリアのブランドのウエディングドレスを選ばなかったことでした。これが、義母の逆鱗に触れた」(前出・在英ライター)
結婚式当日にもトラブルが発生した。
「招待されたアーティストが演奏中、ヴィクトリアをステージ上に呼び、主役であるはずのニコラを差し置いて“今夜最も美しい女性!”と称賛したのです。これにショックを受けたニコラは泣き出し、走って控室に下がってしまった」(前出・在英ライター)
嫁姑関係の悪化で、強固な結束を誇っていたベッカムファミリーが崩壊の危機にさらされている。
「長男夫妻は、今年4月に行われたヴィクトリアの誕生日ディナーとクルージングを欠席。さらに、5月に開催されたデビッドの50才を祝うパーティーも欠席し、親子関係の破綻を疑う声が上がっています。さらに、長男はインスタグラムに《ぼくはいつもきみを選ぶよ》と投稿し、妻の肩を持つことを宣言しました。地元メディアによると、ニコラは義父母を“有害でナルシスト”と猛烈に批判しているとか……」(別の在英ライター)

この状況を受けて、ニコラに接近しているのがメーガンさんなのだ。
「メーガンさんはニコラの状況に共感を覚えたようです。今年5月、自宅にブルックリン夫妻を招き、ディナーの場を設けたと報じられました。さらに彼らはメーガン夫妻の元担当弁護士を雇用し、メディア対策を依頼したそう。もちろん、メーガンさんが紹介したのでしょう」(前出・別の在英ライター)
一方、この騒動の最中、キャサリン妃はヴィクトリア派であることを大胆にアピールしてみせた。
「5月13日の公務に、全身ヴィクトリアのブランドの服で固めて出席したのです。その日は、ファッション業界で活躍した人々の功績を称える授賞式。当然、キャサリン妃が着用するブランドも注目されていた。キャサリン妃はメーガンさんとニコラの“急接近”も把握していたのでしょう。間接的にメーガンさんと対立関係にあるヴィクトリアのブランドを着用したことで、“ヴィクトリアへの支持を表明したのでは”と現地メディアで報じられています」(前出・在英ライター)
イギリスを代表するセレブ一家の“嫁姑争い”。その背後で、義理の姉妹の暗闘も続いているようだ。
※女性セブン2025年6月26日号