毎日、じわじわと降り注いでいる紫外線。晴れの日に限らず、曇りの日だってその量は相当なもの。夏だけではなく1年中、肌にダメージを与えているんです。
とはいえ、毎年たくさんの種類が発売されている日焼け止めから、自分にピッタリなものを選ぶのは難しい…。
そこで、最新の日焼け止めを10種類ピックアップ。今年は絶対に焼きたくないライターEがすべての商品の特徴と使い勝手をチェックしました。日焼け止め選びの参考にしてみて。
SPF・PAとは?
SPFとは、日焼けをした際に肌が黒くなる原因とされている紫外線B波を防ぐ効果の数値。この数値は1~50まで設けられており、50以上には+表記がつけられる。紫外線対策をしなかった場合に比べ、紫外線B波による炎症をどのぐらいの時間防ぐことができるかを表すもの。
PAとは、肌のハリを失わせ、シワやたるみをおよぼす紫外線A波を防ぐ効果の数値。+マークが4段階あり、マークが多い方が効果が高いということを示す。
ラベンダーカラーの日焼け止めで透明感あふれる美肌へ「スキンアクア」
@cosmeが選ぶベストコスメアワード2018の日焼け止め部門で第1位にも輝いたスキンアクアの「トーンアップUV」シリーズ。肌に透明感を与えるブルーと血色感をプラスするピンクを混ぜたラベンダーカラーが最大の特徴。エッセンスタイプとスプレータイプのどちらもSPF 50+/PA++++で、高い日焼け止め効果が期待できそう。
太陽の光を反射することで肌を立体的に見せてくれるストロボパールが配合されており、日焼けを防ぎながらカラーコントロールもできるアイテムなのだとか。
『スキンアクア トーンアップUVエッセンス』は、ミルクとクリームの間のようなテクスチャー。白浮きするのでは?と思うぐらいのラベンダーカラーだけれど、するすると伸びて自然と肌になじむので、一気に透明感アップ。
一方、『スキンアクア トーンアップUVスプレー』は、パッと見、エッセンスタイプよりもラベンダー感はおさえめ。しかし、ストロボパールの効果なのか、伸ばしていくとしっかりとトーンアップしてくれた。スプレーという手軽さと、ミスト状のためすぐに乾いて肌へ密着するので、出先でのお直しならエッセンスタイプよりこちらの方が向いているかも。
どちらのタイプも優しいサボンの香りがするので、日焼け止め特有の香りが苦手という人にもオススメ。
【データ】
ロート製薬『スキンアクア トーンアップUVエッセンス』
SPF 50+/PA++++
販売価格:80g 1080円(税込)
ロート製薬『スキンアクア トーンアップUVスプレー』
SPF 50+/PA++++
販売価格:70g 1080円(税込)
保湿力高めのブルーカラー日焼け止め「舞妓はん 美容液UVジェル ひんやり」
もう1つ、トーンアップ効果のある『舞妓はん 美容液UVジェル ひんやり』を紹介。スキンアクアシリーズ同様にSPF50+・PA++++と抜群のUVカット効果、そしてこちらの日焼け止めにはブルーの色味がついている。この色味に加え、ブルーとピンクの偏光パールがたっぷりとはいっているため、自然なツヤと透明感を与えてくれるんだとか。
大豆エキス、椿油など5種類の保湿成分が配合されているため、肌のうるおいを保ちながら紫外線対策ができるという。さらに、汗や皮脂を吸収するパウダーが配合されているため、さらさらな肌をキープできるんだそう。
テクスチャーはとろっとしたジェルタイプで、想像していたよりも薄めのブルーカラー。伸ばすとすぐに透明に変わっていき、肌なじみもいい。『スキンアクア トーンアップUVシリーズ』と比べると、色味でトーンアップするというわけではなく、パール感で肌を輝かせることでツヤと透明感がアップするという印象。保湿成分のおかげか、質感としてはさらさらよりもしっとりするように感じた。
冷感成分も配合されているとのことだけれど、ひんやり感はそこまで感じられなかった。また、夏らしいさっぱりとしたレモンの香りがするけれど、すぐに香りが弱まるため、香りの持続力はそこまで期待できなそう。
【データ】
SANA(サナ)『舞妓はん 美容液UVジェル ひんやり』
SPF 50+/PA++++
販売価格:60g 1404円(税込)
忙しい朝に嬉しい!ベタつきゼロの時短日焼け止め「ニベアサン」
素肌のような使い心地を目指したという『ニベアサン ゼロフィーリングUVローション』。こちらは、さらさらパウダーを配合することによって、高い日焼け止め効果と水のようにすぐに肌になじむ速乾性を両立させたというアイテム。
手に出してみると、さらっとしたローションのようなテクスチャー。そのため、塗るときにこぼれやすいので注意が必要。伸ばしてみると、確かにすぐに乾くため、時間のない朝でもすぐに洋服を着ることができそう。また、無香料にもかかわらず、日焼け止め特有の香りが一切ないのでストレスなく使うことができるのもうれしいポイント。
【データ】
花王『ニベアサン ゼロフィーリングUVローション』
SPF 50+/PA++++
販売価格:100ml 918円(税込)
汗や水、摩擦に強い新機能を搭載「アリィー」の日焼け止め
日焼け止めでおなじみの「アリィー」からは『エクストラUV ハイライトジェル』をピックアップ。こちらは、汗や水だけでなく、摩擦にも強い「フリクションプルーフ」という新機能を搭載している。通常の日焼け止めは、バッグの持ち手を腕にかけたときや衣服が肌にこすれるだけでも落ちてしまうんだそう。
しかし、「フリクションプルーフ」の機能は、弾力性のあるジェルで肌を守るので、摩擦が起きてもジェルの形状が崩れにくく、日焼け止めが落ちにくいという。
日焼け止めの中ではめずらしい、少しグリーンがかったカラー。なめらかなテクスチャーで伸びもいい。さらに、高輝度パールが配合されているため、伸ばしてみるとハイライターのようなきらめきが出て、透明感とツヤ感がアップする。
撮影/生熊友博
【データ】
資生堂『アリィー エクストラUV ハイライトジェル』
SPF 50+/PA++++
販売価格:60g 1763円(税込)
アクティブシーンのために生まれた日焼け止め「スポーツ ビューティ サンプロテクト」
ジェルタイプとミルクタイプの2種類がある「スポーツ ビューティ サンプロテクト」シリーズは、コーセーが新開発した密着イオン技術を搭載した日焼け止め。肌に塗ることで、プラスとマイナスのイオンを持つ被膜形成剤が結合して、強固な膜に。これはこすれや動きに強く、紫外線をブロックしてくれるんだとか。
また、成分の中に界面活性剤や油剤が多い日焼け止めは、汗や水でぬるつき、落ちやすくなってしまうことも。しかし、「スポーツ ビューティ サンプロテクト」シリーズは、それらの成分をほとんど使用しないことで、汗や水に濡れた際の、ヨレやぬるつきも防いでくれる。さらに、撥水性に優れたフッ素処理板状粉体を新配合しているので、日焼け止めの表面がコーティングされ、さらに汗や水、こすれに強くなり、持続性が高まるとのこと。
ジェルタイプは、こってりとしたテクスチャーで、伸びもよくするすると塗ることができ、みずみずしい質感の肌に。ほのかなフローラル系の香りは、個人的には好き。
さらさらとしたテクスチャーのミルクタイプは、塗った瞬間から肌に密着しているような感覚。フローラルな香りは、ジェルタイプよりも控えめ。
「スポーツ ビューティ サンプロテクト」は、いずれも日焼け止め独特の“塗っている感”が強いように感じた。また、両タイプ共に石けんで落とせるということだけれど、何度も洗うか、クレンジングを使わないとしっかりと落ちた感じがしなかった。洗い落とす手間を考えると、海やランなど屋外で過ごす時間が多く「絶対に焼きたくない!」という日にこそ向いているかも。
【データ】
コーセー『スポーツ ビューティ サンプロテクト ミルク』
SPF 50+/PA++++
販売価格:60g 2592円(税込)
コーセー『スポーツ ビューティ サンプロテクト ジェル』
SPF 50+/PA++++
販売価格:90g 2160円(税込)
過酷な環境でも耐えられる新技術を搭載「ビオレ」の日焼け止め
ビオレ独自の「タフブーストTech」を採用し、水、汗、こすれに強い日焼け止めとして今年登場した『ビオレUV アスリズム スキンプロテクトエッセンス&ミルク』。1枚の皮膚のように薄く均一なUVブロック膜の耐久性を高める「耐久アウタースキン」技術を搭載し、40℃、湿度75%という過酷な環境下でも、落ちにくさを確認できたという。また、80分間の耐水試験で落ちにくさを実証したスーパーウォータープルーフ処方のため、炎天下での仕事やスポーツ、レジャーシーンでも安心して使えそう。
ウォーターベースのエッセンスタイプは、肌になじませるとしっとりとした質感に。夏場の乾燥が気になるという人は、こちらのエッセンスタイプがオススメかも。
オイルベースのミルクタイプは、さらさらとした仕上がり。ベタつくのは絶対にイヤ!という人は、ミルクタイプがイチオシ。
どちらもホワイトフローラルがほのかに香る。日焼け止め効果はどちらも同じなので、好みの使用感によって選んでみて。
【データ】
花王『ビオレUV アスリズム スキンプロテクトエッセンス』
SPF50+/PA++++
販売価格:70g 1618円(税込)
花王『ビオレUV アスリズム スキンプロテクトミルク』
SPF50+/PA++++
販売価格:65ml 1618円(税込)
SNS映え!グリッター配合のキラキラ日焼け止め「パラソーラ」
太陽の光で素肌がきらめく、グリッター配合の『パラソーラ グリッター UVエッセンス&UVスプレー』。大きさの異なる細かいラメが光にあたると輝き、美肌を演出してくれるという、夏の気分を上げてくれそうな日焼け止め。さらに透明感をアップさせる成分として、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの10種類の保湿成分が配合されている。
エッセンスタイプはこっくりとしたクリームのようなテクスチャーで、伸びもよく白浮きもしない。グリッターがたっぷりはいっているため、光にあたると肌がキラキラと輝くのでテンションが上がる。しかし、日焼け止めを伸ばした手にもグリッターがついてしまうので、そのまま服やスマホを触るとグリッターが移ってしまうのが少し難点。
スプレータイプも、吹き付けたあとに手で伸ばすので、エッセンスタイプと同様のデメリットも。いずれも、体全体に塗るのではなく、ハイライトとしてデコルテなどにポイント使いするのがよさそう。少し扱いづらいけれど、キラキラ感がとても強いので、海やお祭りなど夏のシーンにはピッタリかも。
【データ】
ナリスアップ『パラソーラ グリッター UVエッセンス』
SPF50+・PA++++
販売価格:70g 1047円(税込)
ナリスアップ『パラソーラ グリッター UVスプレー』
SPF50+・PA++++
販売価格:70g 1080円(税込)
https://www.narisup.com/
日本初上陸!オーストラリアの老舗ブランド「ル タン」
1977年に創業したオーストラリアの老舗ブランド「Le Tan(ル タン)」が日本へ初上陸。紫外線が強いオーストラリアの地域で、40年以上も人々の肌を守り、愛されてきた「ルタン」は、動物実験をしない、サンゴに有害な影響をもたらす紫外線吸収剤(オキシベンゾン)を使用しないなど、自然に配慮した製品作りに取り組んでいるそう。
また、日焼け止めとしてはめずらしくウォーターメロン、マンゴー、パイナップル、ココナッツといったフルーツの香りがラインナップしているのも「ル タン」の特徴。さらに、ココナッツフレーバーは、SPF15、SPF30+、SPF50+と3段階あるため、シーンによって使い分けることができる。
ウォータープルーフ処方で4時間の耐久性があるので、普段使いにはもちろん、スポーツなどのアクティブなシーンでも◎。
『ル タン サンスクリーンローション ウォーターメロン SPF50+』は、重めのこっくりとしたテクスチャー。伸びやすさはあるものの、日焼け止め特有のベタつきを少し感じるかも。日焼け止めとは思えない甘くリアルなスイカの香りが漂うので、せっかく日焼け止めを塗るなら香りも楽しみたい、という人はぜひ一度トライしてみて。
ココナッツの香りのみ展開している『ル タン サンスクリーンローションココナッツ スプレー SPF30』は、直接肌に吹きかけるのではなく、一度手のひらにプッシュして使うもの。ミルク状で、さらさらとした使用感。ココナッツの香りが強く持続性も高いので、この香りが好きな人にはたまらないはず。ワンプッシュで出る量が多いので、慣れるまでは注意が必要かも。
【データ】
Le Tan(ル タン)『サンスクリーンローション ウォーターメロン』
SPF50+
販売価格:125ml 2300円(税込)
Le Tan(ル タン)『サンスクリーンローション ココナッツ スプレー SPF30』
SPF30
販売価格:250ml 3200円(税込)
https://www.farmacia.jp/
軽いつけ心地だけれど強力撥水「サンキラー」
サンキラー独自の超撥水と高密着の新処方「UVシェルターテクノロジー」によって、110分の耐久テストもクリアしたスーパーウォータープルーフ仕様の『サンキラー パーフェクト ストロングZ(ゼット)』。高い撥水力に加え、素肌感フィルムが肌にフィットすることで、軽いつけ心地ながら高耐久を実現するそう。汗や水に強く、屋外でのスポーツや海でも日差しを気にしなくていいのだとか。
シャバシャバとした水のようなミルクタイプで、伸ばすとすぐに透明に変わるため、白浮きの心配もない。素肌感というだけあって、塗ったあとはさらさらとした触り心地で日焼け止めを塗ったという感じはあまりしない。日焼け止め特有の香りが多少するけれど、時間が経てば薄れていくので、そこまで気にはならないかも。
【データ】
伊勢半『サンキラー パーフェクトストロングZ(ゼット)』
SPF50+/PA++++
販売価格:30ml 864円(税込)
低刺激で虫除け効果も期待できる時短アイテム「スキンピース」
夏場に悩みがちな紫外線と虫の“外敵”2つをまとめてブロックできる『スキンピースファミリー うるおいUVジェル』と『スキンピースファミリー さらさらUVパウダー』。合成香料、合成着色料、鉱物油、シリコン、石油系界面活性剤を一切使用せず、食品成分から作られた無添加処方。保湿成分には「野菜オリゴ糖」と「砂糖オリゴ糖」を使用しているそう。
加えて、天然由来のハーブ精油を配合しているため虫除け効果が期待でき、夏は外でアクティブに遊びたいという人にもピッタリ。さらに、ジェルタイプはアルコールフリーなので子供や敏感肌の人でも使うことができるそう。
ジェルタイプは、みずみずしく肌に広がり伸びは◎。ハーブの香りが強めで、確かに虫除け効果がありそう。
一方、スプレータイプは、ジェルよりも少しベタつきを感じる仕上がり。スプレーならではの手軽さは出先でのお直しにもピッタリ。
【データ】
グラフィコ『スキンピースファミリー うるおいUVジェル』
SPF35/PA+++
販売価格:80g 950円(税込)
グラフィコ『スキンピースファミリー さらさらUVスプレー』
SPF50/PA+++
販売価格:60g 950円(税込)
撮影/生熊友博 文/榎本麻紀恵
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