秋色コーデをおしゃれに着こなしたいけど体形が…な人、必見! 目の錯覚「錯視」をファッションに応用すれば、すっきり体形に見せることが可能に。 ダイエットいらずで「あれ、やせた?」を叶えるファッションテクをご紹介します!
目の錯覚「錯視」で着やせして見える!
同じ大きさの図形でも一方が小さく見えるなど、脳は客観的事実と異なる解釈をすることがある。こうした目の錯覚が「錯視」。
視覚心理学を研究する「錯視」の第一人者でファッションやメイクにおける錯視効果について詳しい、大阪大学・人間科学研究科教授の森川和則さんは、こう語る。
「脳は『絶対判断』が苦手です。一目見ただけでは『ウエスト〇cmだ!』と判断できません。その一方で、周囲の物と比較する『相対判断』は得意なため、例えばウエストが引き締まった服を着ていれば、たとえ他に太いところがあっても『くびれている』という印象を与えることができます。こうした『錯視』を活用すれば、洋服の選び方や着こなしで、ほっそり見せることが可能です」
次からは「錯視」を応用した、やせ見えコーディネート4つの黄金ルールを紹介。おさえておきたいこの4つのルールをマスターして、秋のファッションを楽しもう。
【1】寒色&濃い色で簡単着やせ!
やせ見えを狙うなら、暖色より寒色。ボトムにトップスより濃い色を選べば、スラっとした印象に。
●今年は“やせカラー”のネイビーが流行!
●ピンクは濃い色が正解!
甘いピンクは膨張して見える危険な色。ピンクを着るなら濃い色を選んで。
●応用できる理論【引き締め効果】
同じ大きさの正方形でも、濃い色、暗い色、寒色のほうが引き締まって見えます。膨張色は避けるのが賢明。
【2】ジャストサイズが縦ラインを生む
適度なゆとりのあるトップスを選べば、ストンとした縦のラインが生まれ、かつ肉感が見えにくい。ボトムは足首を見せて細さを強調して。 全身ムチムチ過ぎなぴったりコーデはNG。
●スカート丈で脚のほっそり感は変わる!
ふくらはぎを隠し、さらにボトムと靴にボリュームがあるものを選ぶと、「エビングハウス錯視」(大きなものに囲まれていると、本来より小さく見えること)の効果で、足首が細く見えます。
●応用できる理論【フィック錯視】
(A)と(B)は同じ長方形ですが、縦にした(A)のほうが細長に見えます。洋服も縦ラインをつくるとやせたように。
【3】上下の色を揃えるとたちまち細身に!
上下を引き締め色のネイビーで揃え、そのうえカーディガンで体の中央に縦のラインをつくると、縦に細く見える効果が。
●パンツ&靴の色を揃えると、脚長に
腰から下を同系色で統一すると脚が長く見える。また、靴のつま先がとがったものは「エコー錯視」(後述)により細さを演出。また、胴体を横に区切ると横幅が強調されてしまい、NGコーデに。
●応用できる理論【ゲシュタルト群化法則】
色や明るさが似たもの同士は、ひとつにまとまって見えるため、縦に色を揃えると細長さを演出できます。
【4】ロング丈ワンピースもVネックで華奢な印象に
Vネックで顔まわりがすっきり。ベルトでウエストをマークし、袖をまくり手首を出すとさらに細い印象に。逆に、首元が隠れるタートルネックなどは、首が短く、顔が丸く見えがち。ベルトをしなければ、ずん銅に…。
●顔まわりスッキリ! Vネックトップス
●応用できる理論【エコー錯視】
形の印象が周囲に波及する効果。襟ぐりが丸首だと顔が丸く見え、Vネックだと顔もシャープな印象になります。
撮影/小池哲夫 イラスト/関 祐子
※女性セブン2019年9月19日号
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